お仕事で九州に来ております。
わたくし、九州はかなり好きでプライベートでは何度も訪れているんですが、それらはすべて車での移動。ほら、家族連れだと新幹線はお財布へのダメージがデカすぎるじゃないですか?庶民は頑張って車で交通費を節約するのです。
なので、新幹線を使って博多駅で下車する機会はこういう仕事のときくらいしかありません。そんなしょっちゅう来るわけではないので、「博多駅ってこんなのだっけ・・・」といつも思っちゃいます。めっちゃ立派!
その博多駅、夏休みでもなんでもない平日の10時頃だというのに、駅構内はとてつもない人の数でした。せっかく博多駅に来たんだからブラブラしたかったのにあまりに人が多すぎて断念。
佐賀の『玄洋』さんで呼子のイカを食す
さて、出張時の楽しみといえばその地域ならではのお食事。わたしは博多駅周辺で博多ラーメンが食べたかったんですが、今回は同行者のリクエストでイカを食べに行きました。
イカー??えー、イカー?油でギットギトな今風の博多ラーメンが食べたーい。
というのも、わたし、生のイカってあんまり好きじゃないんですよね。天ぷらとかフライは好きだけど、スーパーや回転寿司でイカを選ぶことはまずありません。ヌメヌメしているゴムを食べているみたいで、全く美味しさを感じないんです。
というわけで全く期待していなかったんですが、同行者に連れていってもらったお店でわたしの目の前に現れたのがコレ。
ピクピク動いているんですけどー!?
いや、足がピクピク動いているやつはたまに見かけますけど、こいつは身(胴)までピクピク動いています。
そしてこの透明感。
食感はプリプリコリコリ、そして口いっぱいに広がる濃厚な旨味と甘味。そう、甘いんです。どちらかというとイカは好きではなかったわたしですが、人生で初めてイカが最高に美味しいと思いましたね。
お恥ずかしながらわたしは知らなかったのですが、福岡県のお隣の佐賀県はイカで有名な地域で、佐賀県唐津市呼子で水揚げされるイカのことを『呼子のイカ』というのだとか。つまり、地域ブランド品ですよ!
呼子のイカはとても有名なものなのだそうですが、これだけ美味しいとなると、そりゃあ有名にもなるよね・・・
さて、この呼子のイカ。胴の部分を食べ終わると、
ゲソの部分は焼物か天ぷらに再調理してくれます。こういうのを『後造り』というみたい。
ネットの口コミなんかを見てみると、ゲソは飾りとして他の人に使い回すお店がある、みたいな投稿を目にしました。そんなお店がほんとうにあるかどうかは分からないけど、お店を選ぶときは後造りしてくれるかどうかの確認は絶対にしておいた方がいいですね。だって、このゲソの天ぷらは主役の刺身と甲乙つけ難いくらいの美味しさなんだから。使い回し云々以前に、こんな美味しいものを後造りせずに残すなんて信じられないくらいの愚行です。
今回イカをいただいたのは佐賀県唐津市にある『玄洋』さん。いただいたのはイカ活き造り御膳というメニュー。先ほどのイカの活き造りのだけではなく、このような立派の御膳もつきます。左上の蒸籠の中に入っていた、いかしゅうまいが絶品でしたね。
レジの横の生け簀ではイカが泳いでおりました。こうやって元気に泳いでいるんですから、あれだけ新鮮なお刺身を食べることができるのですね。
佐世保の『ささいずみ』さんでまたイカを食す
あまりに美味しかったので、
夜もイカ。
いや、お高いのですが、せっかくこういう場所に来ているんだし、ねぇ?高いとはいえ、庶民でもまだ手の届く価格帯なのです。
ご訪問させていたただいたのは長崎県佐世保市の居酒屋『ささいずみ』さん。このお店はイカ専門店ではないのですが、このように立派なイカも出てくるみたい。とても人気のお店らしく、今回立ち寄る機会のあった佐世保に詳しい同行者が予約してくれました。水曜日だというのに、めっちゃすごい混雑ぶり!
このお店では鯖の刺身もありました。よく知られていることだけど、鯖は痛みやすいからよっぽど新鮮でないと刺身にはならないのです。そんな特別な鯖ですが・・・わたしはイカほどのプレミアム感は感じることはできず、これなら他の魚の方が好みかな。
なお、こちらのお店でもイカのゲソは天ぷらに後造りしてくれましたし、それだけではなくこの鯖もアラを使った味噌汁に後造りしてくれました。後造りって今回初めて聞いた言葉なんだけど、ここらへん特有の言葉なんでしょうかね?ゲソの天ぷらも、鯖の味噌汁もめっちゃ美味しくて大満足。
これからは九州にきたら大好きな博多ラーメン一択じゃなく、少しお高いでけどイカも選択肢に加えようと思います。