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今年の夏は久しぶりの行動制限が一切ない夏でしたね。夏休みがあった人も、とてもじゃないけど夏休みと呼べるような連休が無かった人も、いかがお過ごしだったでしょうか。
わたしは決して長くはないものの、それでもお盆休みと言えるくらいのお休みは頂けたので、せっせと小屋作りなどのDIYに打ち込もうかと思っていたんです。
しかしながら家族サービスへの強い要望もあり、結局あまり作業は進まず・・・。かわりに、ユニバ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)のスーパー・ニンテンドー・ワールドに行ってきました。すごく今更感もありますが、せっかくなのでどんな感じだったか、写真が撮りたい方はどんな機材だといい感じなのか、わたしが感じたことをご紹介します。
スーパー・ニンテンドー・ワールドってなに?
スーパー・ニンテンドー・ワールド(SUPER NINTENDO WORLD)は2021年の3月にオープンしたユニバーサル・スタジオ・ジャパンの最新エリア。コロナ禍でオープンが延びたことでも一時期話題になりましたね。今でもまだ入場規制をしており、少し訪問のハードルが高いエリアです。
とはいうものの、ユニバは公式の開園時間よりも早くオープンすることが常であり、早めに入園できれば整理券無しで余裕で楽しむことができます。この日も公式の開園時間は9時だったものの、実際のオープン時間は7時40分頃。人気の撮影スポットも、アトラクションもすいすい順番が回ってきます。まさに”早起きは三文の徳”ですね。
スーパー・ニンテンドー・ワールドは、ユニバの他エリアからピーチ城を通り抜けて入る構成になっています。このピーチ城を抜けてニンテンドーエリアが目の前に広がる瞬間が一番テンション上がりました。まるで別世界!この見せ方はとても上手だなぁと思いました。
わたしはスーパーファミコン世代なんですが、スーパーマリオワールド、ヨッシーアイランド、マリオカート、そしてファミコンのマリオ3くらいを目茶苦茶やり込んでいました。未だに隠しアイテムの位置だとか、裏技なんかを覚えているくらいなんです。
そんなわたしにとって、この目の前に広がる光景はとてもワクワクドキドキさせられました。今時のちびっ子達よりも、30~40代くらいの人の方がハートを鷲掴みにされるんじゃないでしょうか?
マリオカート 〜クッパの挑戦状〜
このエリアにはライド系のアトラクションは2つあって、要はマリオカートとヨッシーアイランドです。まず初めにマリオカートに挑戦。
アトラクションの内容はマリオカートなんですが、アトラクション名のとおり舞台はクッパ城なんです。マリオカートやクッパについて詳しくない人がこのアトラクションに並ぶと、これって、お化け屋敷?と混乱すること間違いなし。こんな感じで威圧感のある像が飾られているかと思えば、その次の空間にはトロフィーが飾ってあるんですから、混乱するのも無理はありませんね。
それにしてもこのクッパの像、本当によくできています。クッパってゲームではあまり苦労した記憶がないので恐怖の対象として感じたことがないんですが、実物がこのサイズならかなり怖いはず。実際、これからこれと戦う必要があると勘違いしたちびっ子が、嫌だーと泣き叫んでいました。安心して、戦わないから!レースするだけだから!もっと入口でアトラクションの説明をしてあげた方がいいんじゃないですかね。
ハイクオリティなクッパ城
先程のクッパ像を通り抜けると、クッパ城の内部をひたすら歩き続けます。このクッパ城、最新の建物っていうだけあってとてもクオリティが高いんです。あくまでのマリオの世界観ですから決してリアルではなく、むしろ髄所にコミカルな雰囲気があるんですが、それでいてチープではない質感。とてもいいバランスだと感じました。わたしはアトラクションそのものよりも、こういった空間造りの方に興味津々です。
アトラクション待ちの際に退屈しないよう、随所に小道具が散りばめられています。これはマリオカートならではのトロフィーですね。スターカップとかフラワーカップとか、懐かしいなぁ。
クッパ城をしばらく進んでいくと、ジュゲムのマークが入った中継車が!
”クッパ城を舞台にしたレースが行われるから、それを中継する為の設備”という設定なんでしょうけど、知らない人からするとやはりさっぱりわからないみたいで、なんでこんなところに車が!?という声が並んでいる周りのお客さんから聞こえてきました。
でも細かいところまで本当によくできているんですよ。マリオカートに熱中した経験のある人なら、きっと感動できるはず。
そして、カーレースなどが好きな人ならば、こういったタイヤなどのオブジェも楽しめるはず。ホイール小っさ!扁平率高っか!などなど、マリオカートのコミカルな造形をよくもこれだけリアルに再現したなぁと感心するばかりです。マニアックでごめんなさい。
クッパの書斎エリア
クッパ城のエリアを抜けますと、今度はクッパの書斎エリアに繋がります。クッパは亀の化け物ですが、どうやら本を沢山読むようです。
ところで、このエリアは不気味な雰囲気を出す為かこれまでのエリアよりも更に暗くなります。スマホのカメラでの撮影はちょっと厳しい感じ。雰囲気は素敵なんですけどね。
暗くて見えにくいですが、高価そうなクッパの像が置いてあったり、
パックンフラワーのデスクスタンドが置いてあったり、小物にもいちいち拘りを感じます。こんなものをデスクに置いているクッパさんは、意外とインテリアのこだわりが強そうですね。
カメラの露出補正を+2にまで上げると、これくらい明るく写真が撮れます。これぞ一眼カメラのメリットですね。
暗い時はなかなか気付かなかったんですが、天井からテレサがぶら下がっているじゃありませんか。画像じゃ見えにくいですが、他にもカメックとキラーがぶら下がっています。小物のクオリティもいちいち高いです。
本棚ってその人の好みや性格がもろでますので、他人の本棚を見るのって楽しいんですよね。
クッパさんは、「ドッスン遺跡探索日記」や「カメックのマジック講座」という本を読まれるそうです。あれ?なんか、イメージと違う・・・。
パックンフラワーに関する本が開いてるけど、パックンフラワーはあなたの部下では?
ドッスンなどの図面もありました。ん?図面?ドッスンって製作物なの!?
この絵からはテレサが実際に出てくるのですが、出現パターンは複数あるみたい。とても可愛いので、皆様動画を撮影されていました。やっぱり、クッパ城やお化け屋敷を再現したアトラクションがあってもいいんじゃない?って思ってしまうクオリティです。
椅子の横にはうず高く積まれた本が。クッパさんはとても本を読まれるみたいですね。そして、ピーチ姫の写真が多数・・・。ピーチ姫のこと、むっちゃ好きやん!
工場エリア
クッパの書斎エリアを抜けると、その先はクッパの工場エリア。本の数や図面から意外とインテリであることが分かったクッパさんですが、兵器類も自社製造されているようです。書斎の横にはこんな感じで溶鉱炉まであるんですから!
こちら、クッパさん製造の兵器類。キラー、ボムヘイ、メカクッパととても懐かしい面々。スーパーファミコンのマリオワールドではこのメカクッパのせいでマリオに負けちゃうんですよねぇ・・・。
ボムヘイやメカクッパの組み立ての様子も見れますので、きっと退屈しないはず。この組み立ての様子の動画なんですが、品質管理的な工程もきっちりあって、物造りに携わる人ならきっと思わずニヤッとするはず。これにかぎらずありとあらゆる小物やオブジェが非常によくできているんですよね。質感だけではなく、もし実在するならこんな感じっていうのが、マリオの世界観の範疇でしっかり考えられているのです。凝りすぎ!
レーシングエリア
工場エリアを抜けると、スタッフさんからアトラクション用の帽子を手渡され、唐突にレーシング感たっぷりのエリアに通されます。そうだ、これはクッパ城のアトラクションではなく、マリオカートのアトラクションだったのだと思い出させられます。
お馴染みの各キャラクターのレーシングスーツとヘルメットが飾られていますが、少なくてもわたしが知っているマリオカートではどのキャラクターも安全装備ゼロでレースしていたはず。なのでこれらのオブジェはここだけのオリジナル?でも、この安全装備類もふざけているようですっごいリアルに作られているんですよ。
このエリアで初めてアトラクションの説明があります。ところでこのレーシングエリアは大きな部屋なんですが、それまでずーっと一列で並んできたというのに、この部屋では部屋の中を好き勝手に動くことができます。そしてこの部屋を出るとまた列で並ぶ必要があるんですが、それを知っている人はこの部屋で次の通路への出口側にそそくさと移動して、一気に20~30人分くらい待ち時間を短縮するわけです。別にズルではないんだけど、やられた方はあまりいい気分ではありません。これはもうちょっとやり方があるんじゃないですか、ユニバさん?
またクッパ城~アトラクション乗り場
説明を受けたらまた列に並びまして、再びクッパ城の中を歩きます。ここまでくればあと少し!
巨大な鎖で吊り下げられたような意匠の階段を降りれば、
遂にアトラクション乗り場!
わたしは朝一だったので待ち時間自体は20分程度でしたが、入口からこのアトラクション乗り場までの歩く距離がかなり長かったので、待ち時間の割にとても疲れました。あれだけの距離があるんだから、休日の昼間の待ち時間とか、想像するだけで恐ろしい限りです。
マリオカートのアトラクションはどうだった?
これは各々の好みがあると思うんだけど、わたしにはちょっと合わなかったかな?というのが正直な感想です。皆様にも是非楽しんで頂きたいので詳しい説明は省かせて頂きますが、
- わたしの持っていたマリオカートのイメージは違って、コインゲットゲームだった
- ルールをイマイチ理解できていなかった
- 単純に映像やアトラクションの動きが辛い(昔は全然へっちゃらだったのに・・・)
という感じでした。そう、全てわたし個人の問題です。ただ、アトラクションの最初の方にある、レーススタート時の演出は本当にマリオカートに参加しているみたいですごく良かったです。やはり、思い入れのあるゲームが立体化しているっていうのは何とも感慨深いですね。
ヨッシー・アドベンチャー
こちらはもう一つのライド系アトラクション。こちらはマリオカートよりもずっとシンプルなアトラクション。乗っている最中の撮影がOKであることからも、いかにのほほんとしたアトラクションであるかが分かりますね。
悲しいことに歳を重ねる毎に映像系のアトラクションが無理になってきたわたし。強い光が網膜に突き刺さるように感じるのです。そんなわたしにとってこのヨッシー・アドベンチャーはまさに癒し。東京ディズニーランドでいうところのイッツアスモールワールド、鈴鹿サーキットでいうところのでんでんむしです。
ヨッシーの背中に乗ってのんびりとスーパー・ニンテンドー・ワールドをお散歩。
光る卵を見つけよう!というミッションも一応あるんですが、そんなものはそっちのけてスーパー・ニンテンドー・ワールドの景色を楽しむのです。
わたしにとってスーパーマリオワールドやヨッシーアイランドでお馴染みだったキャラクターが立体化されているのはとても感慨深いものです。
こんな感じでのんびりスーパー・ニンテンドー・ワールド内をお散歩するのがヨッシー・アドベンチャー。ライドの時間は正直かなり短いし、アトラクションとして盛り上がる部分もほぼありません。60分とか80分並ぶことに価値を感じない人も多いでしょう。その代わり小さいお子さんやわたしのように強烈な映像などが苦手な人でも楽しめるのがいい点ですね。激しい乗り物や怖い乗り物が多いユニバにおいては貴重な癒し系です。
ランチはキノピオ・カフェへ
せっかくスーパー・ニンテンドー・ワールドへ来たんだからということで、いってきましたキノピオ・カフェ。
わたしは知らなかったのですが、訪問する前日にもテレビで紹介されていたそうです。なんでも、お料理はテーマパークでありがちなレンジでチン中心ではなく、調理感にかなり拘られているそうです。
又聞きなので実際のところは分からないけど、少なくてもレストランの雰囲気やお料理のデザインはとてもマリオっぽくで素敵でした。その代わりといっちゃあなんですが、お値段はなかなか強烈。家族4名で普通に食事すると、最低でも8,000円は掛かります。デザートやドリンクを付けたりするとあっという間に1万円オーバーです。お料理の内容やテーマパークとしての場所代を考えた上での価格設定なのでしょうが、ドリンクはちょっとやめとこうかな・・・とついつい思っちゃいます。
レストラン内には映像でキッチンの様子や屋外の景色が再現されています。このキノピオシェフが心を込めて調理してくれるから、あれだけお高いお値段なんだね!
と思いきや、調理の様子を見ていると、ニンジンを真っ二つにぶつ切りにした後、そのまま鍋に放り投げるという暴挙をしていることが発覚。このキノコ野郎、解雇だ!!
・・・という冗談が食事中のネタになること間違いなしのレストランでした。お値段は正直かなり高いとは思うけど、お料理はしっかりと調理感もあってちゃんと美味しかったです。ハンバーガーのピックがマリオだったり、各種料理もちゃんとマリオにちなんだものになっているので、見て楽しい、食べて美味しい、そんなレストランでした。
ユニバにいくならカメラのレンズは24-70mmの1本で十分だけど・・・
というわけで、かなり内容に偏りがあるとは思いますが、わたしなりのスーパー・ニンテンドー・ワールドのご紹介でした。マリオカートはイメージと違った!ヨッシーは癒し!キノピオカフェは高い!そんな感じです。総じて行けてとても良かったです。また行きたいなと思っています。
ついでになりますが、ユニバで写真も撮りたい!という人の為にカメラ機材の情報もちょこっと書いておきます。
今回せっかく行くんだからと、気合を入れてカメラもちゃんと持っていきました。だけど、レンズの選定にはかなり迷ったんです。なにをどう撮ろうか全然考えてなかったので、どのレンズを持っていけば良いのかさっぱり予想できなかったのです。
ネットで調べた限りでは、ユニバでは望遠は要らないという意見が多かったので、今回はシグマの24-70mm F2.8 DG DN | ArtとLUMIX S5の組み合わせだけをもってきました。
焦点距離についてはネット上の意見のとおりで、この組み合わせでまったく不満はありませんでした。敢えて言うのであれば、広角がもっとあれば良かったかな。Lマウントなら20-60mmなんかいいと思います。
ただし、24-70mm F2.8 DG DN | Artのような重量級を持って行ったのは失敗でした。クッパ城内部などの暗いシーンではF2.8の明るさに助けられはしましたが、この組み合わせでも一日テーマパークを回るには重たすぎるし、それ以上に気になるのがレンズのデカさです。アトラクションに乗る度にこのカメラセットをリュックにしまうんですが、カメラ以外の荷物もあるのでカメラを仕舞うとリュックがめちゃくちゃ嵩張るんですよね。そのせいでアトラクションの安全バーをしっかり降ろすのに苦労したり、その際にカメラへのダメージが気になったり、とても不便に感じました。
ユニバにいくなら焦点距離は35mm換算で24-70mmで十分だとは思うけど、次行くときはマイクローフォーサーズの軽量でコンパクトなシステムにしようと強く思いました。
ユニバで必要なお金のこと
最後になりますが、ちょこっとお金のことについてもご紹介しておきます。今回ユニバに久しぶりに行って感じたんですが、思っていたよりもお財布へのダメージがすげーです。あれー?ユニバってもっとお手軽なイメージだったのになぁ・・・というのが率直な感想です。
今回わたしがパーク内で使ったお金を参考に、例えば4人家族(2名は11歳以下)で車でユニバに行きホテルに一泊したとした場合の費用を試算してみるとこんな感じになります。
スタジオ・パス | 27,600円 |
ホテル代 | 45,000円 |
駐車場代 | 6,000円 |
ランチ代 | 10,000円 |
ディナー代 | 8,000円 |
間食・飲み物 | 4,000円 |
合計 | 100,600円 |
なんとびっくり、現地までの交通費を無視しても10万円オーバー!あとはこれにお土産代などが加算されます。ホテルはユニバ周辺で一番安いところを選んでもこの程度なので、こだわれば1.5倍・2倍なんかすぐいきますよー。間食が大好きな人はもっと加算されますよー。優先的にアトラクションに乗れる課金チケットを使うともっと加算されますよー。つまり10万円は”最低でも”ってレベルと考えておきましょう。関東から新幹線でいくとなると、もう海外旅行の方がお手軽なレベルかもしれません。
もちろん価値観は人それぞれなので一概には言えないけど、家族で気軽にプラッと行ける金額ではないようにわたしは感じました。物価もどんどん上がっているし、物やサービスの価格には当然それなりの理由があるんだから、高すぎる!ぼったくりだ!ということが言いたいわけでは決してありません。わたしが言いたいのは、スタジオ・パス以外にも結構お金が掛かりますよーっていうだけですので、この試算がどなたかのご参考になれば幸いでございます。