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「健康のために運動して下さい。」
そんな無理難題をお医者さんに言われた経験、ありませんか?
わたしはそんなとんでもないことを会社の健康診断で言われちゃったんです。そんなこと言っても、平日はとてもそんな時間はないし、休日は家族サービスもしなきゃいけないし・・・。
そうか!ならば家族でハイキングできる場所に行けばいいんだ!という発想で辿り着いたのか、今回ご紹介する砥峰高原。
砥峰高原は小学校一年生くらいからでもゴールすることができ、レジャーとしても成り立つくらいに非日常感を楽しむことができる場所。まさに家族連れにピッタリのハイキングコースです。
要約
どんな場所? : 家族連れにぴったりなハイキングスポット
料金 :無料
立地 : 兵庫の山奥
おすすめ年代 : 小学校低学年~
個人的な評価 :
お財布への優しさ | ★★★★☆(4)無料だが交通費はそこそこかかる? |
満足度 | ★★★☆☆(3)非日常感たっぷり |
お勧め度 | ★★★☆☆(3)アウトドア不得意な人でも安心 |
一言 : 山の上にありながらトイレなどの水回りがしっかり整備されているのはとてもポイント高し
砥峰高原ってこんな場所
まるで尾瀬のような木道が広がる湿地帯
わたし、昔から尾瀬に行ってみたかったんです。尾瀬と言えば湿地帯に木を並べた木道のイメージが強いんですが、あの組み合わせってめっちゃいい感じじゃないですか。しかしながら関西住まいのわたしには関東にある尾瀬訪問のハードルは高く、下手したら一生行くことはないかも?とすら思っていたんです。
でもご安心を。
高原と湿地と木道の組み合わせ、関西にもありました!しかも、大阪駅から車で2時間程度の距離の場所にありました!それがこちらの砥峰高原です。
長年憧れていた木道がついにわたしの目の前に!
砥峰高原は「とのみねこうげん」と読み、兵庫県神河町にある県立自然公園に指定されている高原。ススキの群生地として有名なんですが、秋以外の季節でも綺麗な景観が楽しめるスポット・・・のはずなんだけど、この日は御覧の通り天気悪くて視界不良。残念!
わたしがずっと歩いてみたかった木道は、湿地帯を通行できるように設置されているもの。砥峰高原には川があるんですが、そこから流れ込んだ水などにより高原の至る場所に沼のような水場が存在しています。沼のような水場は微生物による発酵が起こっているのか、画像のような油っぽいものが浮遊している場所もありました。万が一落ちたら悲惨!!
場所によっては木道に傾斜や、傾斜によって滑らないための滑り止めが設置されていたります。木道は腐敗しているような箇所もなく、かなりしっかり整備されている印象でした。これ、絶対に管理大変だよ!
湿地帯を抜けると軽い登山エリア
木道にキャッキャッしていましたが、この場所に来た目的は家族でのハイキング。高原の入り口となる「とのみね自然交流館」をスタートして一周おおよそ1時間~1時間半程度のハイキングコースが整備されています。
わたしは何となく反時計回り(東屋→展望台)で回りましたが、これは大正解でしたね。反時計回りの方が勾配が急なので、時計回りだと下るときが結構危険かもしれません。家族連れなら反時計回りのルートがおすすめです。
実はハイキングコースにはほぼ木道はなく、最初はこのような砂利道を歩くことになります。湿地帯のある高原部分はごく一部だけで、あとは見晴らしのよいライトな登山ルートっていう感じでしょうか。
緩やかながらも勾配はあるので、少し歩くだけでみるみる高くなっていきます。天気がいい日だったら景色がもっと綺麗だろうなぁ。
東屋を過ぎてからしばらくの区間はそこそこ山道っぽくなります。間違ってもサンダルやヒールでは来ないようにしましょう。
荒れた区間は少しだけなので、あとはこのような細い道をひたすら歩きます。場所によっては結構な勾配がある箇所もあるので、日頃運動しない人にはなかなか良い運動になるでしょう。学校で体育をやっているような小学生であれば十分クリアできる程度なので、決して危険なレベルではありません。
展望台はハイキングコースの半分くらいの場所にありますが、反時計回りだとここに至るまでの登りがキツイので、体感的には3/4くらい終わったようなもの。あとは緩やかな道をのんびり歩いて下るだけです。
残りの道は道幅も広いので、のんびり砥峰高原の景色を楽しむことができます。
砥峰高原はススキの群生地で有名ですが、3月に山焼きがおこなわれるので春の時期にススキはほぼ残っていません。ハイキングコースを歩いているとこのようにところどころ燃え残ったススキを見ることができますが、思っていた以上に大きいことが分かります。これ、高さ2m以上あるんじゃないかな?ここまで大きいと秋の時期はススキの迫力たっぷりなんだろうと思う反面、高原らしい見晴らしの良さはイマイチなんじゃないかと思っちゃいました。四季折々の見所があるのでしょうね。
水回りが充実した「とのみね自然交流館」
先ほども少し触れましたが、砥峰高原の入り口には「とのみね自然交流館」という建物があります。
この場所にはしっかりと整備された水回りがあり、めちゃくちゃいいなと思いました。というのも、家族でハイキングや登坂に行くときの最大の悩みって、ずばりおトイレ事情じゃないですか?
世界一綺麗とも言われるお手洗い環境に慣れきった我々現代日本人。それがいきなり屋外でなんとかしろなんて言われた日には、家族から大ブーイング間違いなし。たとえアウトドアといえども、綺麗なトイレは必要不可欠。これがねー、家族連れアウトドアで一番難しいところなんですよ。
この点について砥峰高原はばっちり。「とのみね自然交流館」の裏にはお手洗いが8個も設置されているし、建物の中にはより綺麗なトイレもあります。
当然山の上なので都市部のように下水が整備されているわけじゃないんだけど、そんなことは説明を読まないと分からないくらいごくごく普通のトイレです。もちろん水洗ですよ。
先ほどご紹介しましたとおり高原の散策には数時間もかからないので、出発前にしっかりトイレを済ませておけばハイキング中にトイレに困ることはないでしょう。これは家族のハイキングではめちゃくちゃ重要なポイントです。
ところで、この砥峰高原は「軍師官兵衛」「燃えよ剣」「ノルウェイの森」「平清盛」といった映像作品のロケ地として知られているそうですが、それをアピールするための看板がとのみね自然交流館のウッドデッキに設置されているんです。が、これはちょっと景観を台無しにしているのでは・・・?アピールしたいのは分かるのですが・・・。
砥峰高原のアクセス・お食事・トイレ事情
アクセス性:「宍粟方面」からのアクセスはNG
地図は2次元だから実際に行かないとピンときにくいけど、砥峰高原はめっちゃ高い場所にあります。10kmくらいはひたすらクネクネ山道を登り続けるので、同乗者が車酔いしやすい人は要注意。高低差は600mくらい。
砥峰高原に行くには「姫路・朝来ルート(長谷駅→長谷ダム→)」と「宍粟ルート(県道6号→福知渓谷→)」の2つのルートが主にあります。
こちらが「姫路・朝来ルート」。
そしてこちらが「宍粟ルート」。
観光客が多くなるススキの時期には「姫路・朝来ルート」のルートは混雑するから「宍粟ルート」が狙い目!みたいな情報を見つけたのですが、「宍粟ルート」ルートは全くおすすめできません。絶対やめたほうがいい。
理由はシンプル。すれ違い困難だから。
車一台分の道幅とブラインドカーブのオンパレード。そんな道で対向車に出会ったのなら、すれ違える場所までバックで下がる必要があるのです。しかも結構な坂道。
対向車来るなー!と祈りながら走破するにはあまりに長い区間なので、よっぽどの理由がない限りこのルートは避けた方が吉。つーか、こんな道一方通行にしちゃいなよって思っちゃいます。
食事情報:持ち込みは少し注意が必要
お食事処はとのみね自然交流館にある「平家そば処 交流庵」さんが唯一の選択肢。そば中心ですがそこまで高価ではなく、おにぎりやカレーといった子ども向けのメニューも充実。立地を考えると十分飲食環境には恵まれています。
ただ、なんせ一店舗だけなので時期や時間帯によっては思い通りの時間に飲食ができないこともあるでしょうし、せっかくのロケーションなのだから屋外で食べたいという人もおられるでしょう。
そういう人はピクニック感覚で食事を持ち込むことになるのですが、座って食べることができるような場所はとのみね自然交流館のウッドデッキくらいしかない点には注意が必要です。自然公園ということもあり、他の場所はレジャーシートを敷いて食事という雰囲気ではありません。また、当然のようにゴミを大量に出していいような場所でもないでしょう。
わたしは午前中にハイキングして下山してから飲食店でランチをとりましたが、この選択肢は微妙でしたね。別の目的で「宍粟ルート」から下山したこともあり、高原から飲食店まで一時間もかかったからです。もう、お腹ペッコペコ!!
トイレ情報:とても充実
これは先ほどご紹介したとおりですね。山の上にも関わらず清潔なトイレが整備されているので、家族連れでも安心です。
まとめ
というわけで、本日は大阪からでも車で2時間でいけるハイキングスポット『砥峰高原』のご紹介でした。
1周1時間程度のほどよい長さ、小学生低学年でも登れる程度の勾配、山の上とは思えない綺麗なトイレ、そして日々の疲れを癒してくれる絶景と、砥峰高原はまさに家族連れのハイキングにぴったりの場所でした。このようなスポットのすぐそばまで車でアクセスすることができるのもポイントが高いといえるでしょう。
わたしのように運動不足に悩んでいる人は多くおられると思いますので、気軽なハイキングスポットとしてご訪問されてみてはいかがでしょうか。