要約
どんな場所? :
訪問日時 : 2024年11月4日 祝日の月曜日
料金 : 無料(イベントの日は駐車場代が必要だけど実質無料)
立地 : 大津市の南の山奥
おすすめ年代 : 雰囲気にも内容的にも結構大人向け
個人的な評価 :
お財布への優しさ | ★★★★★(5)基本無料! |
満足度 | ★★★☆☆(3)目的次第で大きく評価は分かれそう |
お勧め度 | ★★★☆☆(3)目的次第で大きく評価は分かれそう |
一言 :お店とは思えない敷地面積と施設の数々。ただ、意外と売っているものの種類は少ないので、お買い物目的だと少し残念に感じるかも。
滋賀県のお菓子メーカーというと、おそらく最も有名なのはクラブハリエさんじゃないでしょうか。全国の百貨店の他、東京駅や羽田空港にも出店されていますからね。
クラブハリエさんといえばバームクーヘンのイメージが強いんだけど、たねやというブランドで和菓子も製造・販売しています。わたしの知人の滋賀県民たちの多くは、バームクーヘンなどの洋菓子よりもこのたねやブランドの和菓子の方が好きなんだとか。
しかしながら、滋賀県の和菓子はたねやだけではありません。たねやと双璧をなす有名和菓子メーカーが存在するのです。
それが今回ご紹介する叶匠寿庵さん。少し前になりますが、その工場兼テーマパーク(?)である叶匠寿庵 寿長生の郷に遊びに行きましたので、ご紹介させていただきます。
Contents
叶匠寿庵 寿長生の郷ってこんな場所
まず初めに言っておきますと、「寿長生の郷」は「すないのさと」と読みます。ことぶきちょうせいのさと?と呼んで、知人の滋賀県民に笑われました。いや、こんなんわかるわけないじゃん・・・。
アクセス性
突然ですけど、昨年放送されたNHK大河ドラマの『光る君へ』ってご存じですか?紫式部を主人公にした作品だったんですけど、残念ながら視聴率は歴代のNHK大河ドラマのワースト2。それでも、大河ドラマ効果で紫式部ゆかりの場所である石山寺は多くの観光客で賑わっているそうです。

地図はGoogleマップを引用。それにわたしが文字を追加しています。
今回ご紹介する叶匠寿庵 寿長生の郷はそんな石山寺の前を通って、さらに山奥へと進んだ場所にあります。地図を見ていただいたらお判りになるとおり、残念ながらアクセス性はイマイチ。車での訪問が現実的でしょう。駐車場は第5駐車場くらいまであっておそらく100台以上の収容能力があるように思えたんだけど、わたしが訪問したときのようにイベント開催時はオープン直後から結構なペースで埋まっていく様子。
なお、JR石山駅から無料の送迎バスも運行されているので(一日4便)、車を持っていない人や車で行きたく無い人でも安心。JR石山駅は新快速も停まります。
まるで神社のような敷地内の雰囲気
駐車場に車を停め、案内板に導かれるまま歩き始めて感じるのは「ここはいったい・・・どこ?」ということ。
深い森に、和風な砂利道。雰囲気はまるで神社の境内。なんだか背筋がピシッとなります。どう考えてもお菓子屋さんの雰囲気じゃない。
しばらく歩きますと、茅葺屋根の建物が見えてきました。ここは総合案内所。やっぱり全然お菓子屋さんには見えないけど、こちらのなかではお菓子も売っているみたい。わたしが訪問させていただいたときは人が多すぎて中に入るのを断念。
茅葺屋根から少し歩いたら視界が一気に開けます。こちらは屋外フードコートのようなスペース。訪問させていただいたときはイベント開催日で、昔ながらのおもちゃで遊ぶ人がいたり、スタンプラリーのようなものも行われていました。
フードコートのようなスペースとはいいましたが、ショッピングモールのフードコートとは作りこみが全然違います。敷地内の雰囲気と完全にマッチした、まるで大昔の日本にタイムスリップしたかのような錯覚を覚えるような店舗の造り込み。
さらに歩みを進めると遠くの方になにやら見えるのは・・・赤い布?
赤い布は、まるで昔の戦場の本陣を囲む布のような雰囲気。その横にあったのは先ほどの茅葺き屋根とはまた違う雰囲気の古めかしい建物でした。これは・・・入っていいのか!?
純和風のお屋敷のようなメインショップ
もちろん先ほどの建物は入ってOK。れっきとした訪問客向けの施設なのです。誰かさんのお屋敷じゃありません。
こちらは我々が入れる建物のなかでは一番大きな建物。メインショップともいえる場所で、叶匠寿庵の主力商品である和菓子の大部分もこちらで購入できます。
でもまー、やっぱり全然お店には見えませんね。お客様ー!そちらは弊社社長の住まいでございまして、立ち入りはご遠慮くださーい!と今すぐにでもお声がけされちゃいそうな雰囲気。
内部に入ってもやっぱりお菓子屋さんじゃない。何やら豪華な雰囲気の空間や、焼物を展示しているホールなども。お高そうな焼物がたくさん台の上に置かれていたりするので、小さい子どもを連れているとうっかり割ってしまいそうでめちゃ怖いです。
そしてこちらがようやくたどり着きましたお菓子売場。あれ?建物の規模の割に意外とこじんまりしている、と思ったのはわたしだけではないはず。商品数という点ではたねやクラブハリエの方が充実しているので、何を買うのかあれこれ悩みたい人にはそちらの方がよいかも。
和菓子屋さんが作る絶品里山ジェラート
商品数はちょっと肩透かし感はあったけど、わたしにとってはそれほど重要なことじゃないんですよ。お菓子を買うだけなら百貨店とかの方がずっと効率がいいんだし、わざわざ大津市の山奥に来たのは叶匠寿庵の世界観やイートインを楽しみたかったから。
というわけで、やってきましたのはこちらの立派な建物。茅葺き屋根とも、ザ和風建築ともまた違う雰囲気。おしゃれなカフェって感じ。屋外には屋根のあるイートインスペースまであります。
ここで食べることができるのはジェラート。わたしは一番人気の黒糖×きなこをいただきました。ここまで里山のような道をしっかりと歩いてきたこともあり、少々寒い季節にもかかわらずとても美味しくいただくことができました。
ヤギの餌やり体験
ヤギが・・・いたんですよ。
そしてご飯もあげることができます。一回100円で、乾燥タイプのペレットをあげることができます。
まぁ、ここまでは全然珍しくはない。
問題はここから。さぁ餌をあげるぞ、と思って辺りを見回してもアレがないんです。そう、アレ。
餌をあげるためのスコップ。
スコップが無ければどうするか?手であげるしかありませんよねー。ヤギの生温かい舌に手を舐められるのは初めての経験です。唾液はややネットリしていました。なかなかできない経験だけど、ちょっとハードル高くないですか?どう考えてもこの点は改良の余地があると思うのですが
ベーカリー
敷地内で一番混雑していたのがパン屋。焼き立てのパンを買うことができるパン屋さんは、コンパクトなお店ということもあって入店制限していました。
種類はそこまで多くはないんだけど、和菓子屋っぽくアンパンは複数種ならんでいました。わたしも数種類購入しましたが、和菓子屋さんが作る焼き立てのアンパンが美味しく無いわけないですよね。また食べたいです。
叶匠寿庵 寿長生の郷のお食事・トイレ事情
食事情報:軽食を中心に選択肢はいろいろ
お菓子屋さんではあるんだけど、ここまで広大な施設なんだから、お菓子以外の食べ物もいろいろあります。フードコートのような屋外スペースではうどんなどを、ベーカリーではパンを、ジェラート屋さんではジェラートを、甘味処では定食などが提供されています。天気が良いのであれば、パンを購入して屋外のベンチスペースや広場で食べるのがおススメですかね。やっぱり焼きたてのパンは格別です。
トイレ情報:すぐ近くにトイレがあるわけじゃない。行けるときに行っておこう
こちらが叶匠寿庵 寿長生の郷の敷地の地図。これだけ広いから仕方がないんだけど、トイレは限られた場所にしかありません。案内所、メインショップ、ベーカリーの3か所。山の上のハイキングコースは仕方がないとは思うけど、ジェラート屋さんなどの周辺にもトイレはありません。
各建物の間は結構離れていますし、なによりも敷地内では方向が分からなくなって道に迷うこともしばしば。トイレまで直行できるとも限りませんので、トイレは早め早めにしましょう。小さい子どもをお連れの場合は要注意!!
叶匠寿庵 寿長生の郷のまとめ
叶匠寿庵 寿長生の郷で良かったところ
- お菓子屋さんとは到底思えない広大な敷地、多種多様な施設
- まるで昔の日本にタイムスリップしたかのような非日常感
- 基本無料
- 食べ物系はおしなべて美味しい
叶匠寿庵 寿長生の郷で残念に感じたところ
- メインとなる和菓子の選択肢は施設の広さからすると少なめ
- 敷地内の道案内が少なく、結構迷子になりがち
- トイレを見つけにくい
- 通路の状態は良くない場所も(だって里山だから)
という感じで、今回は滋賀県を代表するお菓子メーカーの一つ叶匠寿庵のお店兼テーマパーク『寿長生の郷』のご紹介でした。
およそお菓子屋さんとは思えない広大な敷地、まるで大昔の日本にタイムスリップしたかのような雰囲気、とにかく非日常感がすごいです。基本的にはお店なので、入場料は無料。これは散策とそのご褒美のお菓子購入という感じで訪問するのにぴったりの場所なんじゃないでしょうか。
なお、大昔の日本の里山と考えれば当然なんだけど、通路はバリアフリーとは程遠い状態。ご訪問の際はくれぐれも歩きやすい靴で。