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白浜アドベンチャーワールドのパンダ公開最終日。2011年から白浜パンダを振り返り

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連日ニュースになっておりますが、本日で白浜アドベンチャーワールドでのパンダの公開が終わっちゃいました。

わたしは神戸に住んでいた期間が長かったので、パンダはとても気軽に見ることができる動物でした。当時国内でパンダを飼育している数少ない施設の一つが、神戸市立王子動物園でしたからね。

そんな王子動物園からパンダがいなくなってもう1年になりますが、今度は一時期パンダがうじゃうじゃいるイメージだった白浜アドベンチャーワールドからもいなくなるなんて!

白浜アドベンチャーワールドは大好きなレジャースポットでこれまで3度訪問したことがありますので、当時のパンダの写真使って白浜アドベンチャーワールドのパンダを振り返りたいと思います。

 

2011年2月訪問時。海浜・陽浜公開時

わたしが白浜アドベンチャーワールドを初めて訪問したのは2011年のこと。

それまでも白浜はリゾート地として大好きで、2004年から毎年訪れている場所でした。だから当然白浜アドベンチャーワールドも随分昔から知っていましたが、学生や社会人なり立ての人にはなかなかお高くて敷居の高い観光スポットだったのです。入園料も決して安くは無いし、特急くろしおでも行けるけど観光を考えると現実的には車での訪問だし、お宿もそこそこのお値段の場所ばっかりだし。なにより、パンダはすぐ近所の王子動物園で数百円払えればいくらでも見れましたし。

当時のアドベンチャーワールドは海浜・陽浜という双子のパンダの公開が始まってしばらくの時期。この双子のパンダの名前は一般公募されたのですが、実はわたしの両親が考えたのが海浜・陽浜だったのです!

・・・というとすごいことのように思えますが、実際は海浜・陽浜が最も応募数が多かったので、名付け親は大勢おられるということ。海浜・陽浜の応募者は特典としてアドベンチャーワールドに招待されたのでした。わたしの両親もアドベンチャーワールドを満喫し、その自慢話を聞いたことでわたしもアドベンチャーワールドを初訪問したというわけです。

 

肝心の海浜・陽浜の展示スペースの前にはパンダ親衛隊とでもいうような一目見ただけで熱心なファンだと分かる方が一日中陣取っておられたので、閉園直前までまともに見ることができませんでした。王子動物園にはそういう人たちはいなかったので、親衛隊の熱意にはめっちゃ驚きましたね。今で言う推し活です。推しパンダは誰?わたしは見分けがつかないんですけど・・・

このときのアドベンチャーワールドにはまさにビッグダディともいえる永明と、その子供である愛浜・明浜・梅浜・永浜・海浜・陽浜、そしてそのうち4頭のパンダの母親である良浜の8頭のパンダがいたはず。

 

なんせ飼育頭数が多いのと、多くの来場者のお目当ては海浜・陽浜だったこともあり、残る7頭のパンダの展示スペースはガッラガラ。パンダもまるでやる気がありません。

とにかくパンダが多いし、展示スペースもも見やすいし、王子動物園とは全然違う!と初めてのアドベンチャーワールド訪問にとても感動したのを覚えています。

 

2014年7月訪問時

2回目の白浜アドベンチャーワールド訪問。2011年に訪問した際に白浜アドベンチャーワールドをめっちゃ好きになったのですが、どちらかというとパンダよりもイルカショーとウィーキングサファリがお目当てでの再訪です。

でもちゃんとパンダも満喫!パンダの飼育スペースも2011年訪問時から新しく増えており、ピッカピカの展示場所で笹を食らうパンダさん。

ベビーパンダフォーバーもなく、落ち着いて好きなだけパンダを楽しめる時期でした。このときは一部のパンダが中国に返還されており、パパ・ママパンダである永明・良浜と、その子供である海浜・陽浜・優浜の5頭体制。前回訪問時から1頭誕生している一方、4頭が中国に返還されていました。

 

この幸せそうな顔よ!

 

先ほどの笹を食べているのと同じ個体なんだけど、このパンダのお名前はなんだったんだろう?一日中奇想天外な行動を繰り返していた、なかなかファンキーなパンダでした。

 

そんな場所に降りるんや・・・。

 

閉園直前になると早く帰らせてくれーっとずっと飼育員さんにアピール。まだ就業時間内なのに、なんてプロ意識の欠如したパンダなんだろう。

 

もういいよ、帰れ帰れー、といわんばかりのジェスチャー。そう、彼は気が付いていませんでしたが、随分前から横の通路は開いていたのです。

 

はい、お疲れ様でしたー。

 

2018年10月訪問時

このときは2018年8月に生まれた赤ちゃんパンダ、彩浜の一般公開が始まったばっかりだったのでものすごい混雑ぶりでした。久しぶりに見るパンダ親衛隊だけではなく、ほんとうに大勢の人が訪問されていたのです。

このときの飼育は、永明・良浜・桜浜・桃浜・結浜・彩浜の6頭体制。パパ・ママパンダの2頭以外は前回訪問時からすべて入れ替わっているということです。

ただ幸いなことに彩浜の公開は他のパンダとは違う場所だったので、彩浜の観覧に参加しない人はかなりゆったりと他のパンダを楽しむことができました。彩浜の方が60分待ちほどの行列が発生していたはず。

 

寝ころびながらひたすらむしゃむしゃ笹を食らっています。少なくとも人間はこういう体勢でうまくご飯を食べることはできないはずだけど、この体勢って楽なの?

 

室内のパンダは眠たそうにごろん。パンダの寝る体勢って、めっちゃ人間っぽいですよね。

 

あ、寝た!

 

パンダがいなくなってもわたしは大丈夫だと思う

そんなわけで、惜しまれつつも本日をもって白浜アドベンチャーワールドでパンダを見ることはできなくなりました。

ただ、これまでの飼育パンダを振り返ると、飼育しているパンダはかなり入れ替わっていることが分かります。基本はビッグダディともいえるオスの永明をパパとするパンダ一家だったので、2023年2月に永明を返還した時点でおのずと今回の結論も決まっていたのかもしれません。ネットニュースでは白浜を選挙区とする自民党の某政治家が引退したからだという推察も多く見ますが、それなら永明を返還したあと、早々に新しいパパパンダを入れなかったのはなんで?と思っちゃいました。いや、見つからなかっただけかもしれないけど。

いずれにせよ、パンダがうじゃうじゃといた2011年に訪問できたのはいまとなってはかなりいい時期だったんだなぁと思います。

連日ニュースでは「今後白浜はどうなるのか?」という点が取り上げられています。地元の事業者は大変不安に感じておられるのだとか。

もちろんビジネスとしてダメージになる事業者様もおられるとは思いますが、わたしは白浜の観光地としての魅力はそんなに変わらないんじゃないかと思っています。

そもそもパンダを飼育していたアドベンチャーワールドはパンダ一点豪華主義の施設ではありません。むしろわたしはイルカショーのレベルの高さや、動物のそばに近付けるウォーキングサファリ、圧巻のペンギン飼育頭数など、パンダ以外の部分で魅力を感じていたくらいですし。

関西の天気予報でよくカットインされる白良浜。めっちゃ綺麗だけど、夏場の混雑ぶりと治安はやべー

そして白浜といえば、白良浜などの美しいビーチや新鮮な海鮮、温泉などの観光資源がメインの場所。丸一日滞在型の白浜アドベンチャーワールドがすぐ近くにあること自体、なんだかちょっと違和感のあるような観光地なのです。関東で例えるなら、熱海にディズニーリゾートがあるような感じ?

 

わたしが大好きな臨海円月島。時期によっては中央の穴に夕陽がはまります。

ただわたしが「まじか!?」と思ったのは、パンダがいなくなった代わりの新しい観光資源のアイディアとして「ビーチでのドッグラン」といったアイディアが地元業者から挙がっていたこと。

なんかこう・・・うまく言えないけど、白浜は昔ながらの美しい観光資源がある場所なんだから、無理にそういう価値観によって賛否が分かれるようなことをしなくていいんじゃないかなーって思っちゃいます。ビーチにクラブみたいな海の家を作るのと似たような印象を持ってしまいます。

 

白浜でかかせない観光地にひとつ、とれとれ市場。

夏場の白良浜周辺の雰囲気は家族連れやのんびりビーチを楽しみたい人には到底耐えられないものだし(以前の須磨海岸のよう!)、景勝地である千畳敷での膨大な数の落書き(岩への彫りもの)は絶句もの。大好きな白浜だけど、正直お上品なイメージは全くありません。だからいくなら秋とか冬といった時期外れかなぁ。

個人的には白浜は関西在住の家族連れが気軽に休暇を楽しめる美しいリゾート地である点が唯一無二の価値だと思っているので、この点をうまく伸ばして欲しいものだと心より祈っております。ドッグランよりも、もっとやることあるよ!!

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