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『四国水族館 ひどい』はほんとうか?わたしが感じた良かった点と悪かった点

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夏といえば涼しい水族館!

わたしは水族館や動物園めぐりが大好きで、この20年ほど全国の様々な水族館・動物園巡りをしてきました。夏の時期は屋外中心の動物園は暑くてあまり楽しめないので、やっぱり水族館が快適でよいですよね。

この夏も、これだけ暑いんだから身も心も涼しくなろうと家族で水族館にいくことに。最近気になるのは小学校をリノベーションして作られたみなとやま水族館(神戸)だけど、みなとやま水族館ができる前から気になっていたのは、香川の四国水族館。四国水族館は2020年5月オープンの四国ではもっとも新しい水族館なんですが、なんせオープン時はコロナ禍でしたからこれまで行く機会がなかなか無かったのです。

今年の夏は行動制限もないし、夏休みの旅行を兼ねてまずは香川まで足を延ばすことにしました。

 

検索すると「四国水族館 ひどい」という関連ワードが

ところで、四国水族館について検索をすると「四国水族館 ひどい」という不穏な検索ワードが関連性の高い検索として表示されます。ウキウキしながら営業時間とか駐車場とか調べようとしたときに、こんな検索ワードが表示されると一気に不安な気持ちになってしまうじゃないか!

で、一応ひどいとおっしゃっている皆様の口コミを確認しますと、

  • 料金の割に内容がしょぼい
  • 思っていたよりも規模が小さい
  • キャパの割に人入れすぎ
  • イルカショーのロケーションは良い(←これは褒めポイント)

といったものでした。実際に行った後でこの内容を振り返ると、まぁそのような意見が出ても仕方がないなとわたしも感じました。もちろん、いいポイントもあったので、わたしが感じた四国水族館の良いポイントと、残念だったポイントについてご紹介させていただきます。

 

四国水族館の悪く感じたポイント

申し訳ないですが、まずはわたしが四国水族館で残念だなと感じたポイントからご紹介させていただきます。

 

水族館なのに暑い!暑すぎる!

水族館って、夏場の癒しのために訪れたい人も多いと思うんですよ。たいていの水族館ってめっちゃ涼しいじゃないですか。

ところが、この四国水族館は暑かっためっちゃ暑かった

というのも、まずイルカ・アシカ・アザラシ・ペンギン・カワウソといった人気の動物はすべて屋外です。イルカとカワウソはまだ日よけのようなものもあるけど、その他の展示はカンカンの炎天下。めーっちゃ暑いです。

それだけならまだね、暑いなら無理して見なきゃいいでしょ?という心の声に従って屋内に避難すればいいわけなんですが、不思議なことに館内もあまり涼しくないんです。今回わたしが一番気になったのがここ。もしかしたらSDGs的な考えで意図的に館内の冷房を控えめにしているのかもしれないけど、夏場の水族館に求めているのはやっぱり涼しさでしょ?

事前にチケットを予約して、暑い中朝から30分並んで、そして10番手くらいで意気揚々と館内に入ったのにあんまり涼しくないっていうのは、結構衝撃的でした。水族館で暑さを感じたのは初めてです。

ちなみに、昼間は各入口に設置されている大型送風ファンの前や冷房の吹き出し口に人が多く集まっていましたから、暑く感じているのはわたしだけではないはず。

 

人多すぎ!

これはまだ新しい施設なので仕方がないのかもしれませんが、人がほんとうに多かったです。ピーク時はインバウンド客でごった返す大阪の海遊館並みに人口密度が高かったです。

こちらは四国水族館で一番大きな水槽となる「綿津見の景」。館内で密じゃなかったのはここくらいじゃないかな。

水族館で入館人数を規制するというのもなかなか難しいと思いますが、それぞれの水槽を見る度に人の波にもまれるというのは結構キツイものがあります。この人数の多さも館内が涼しければまだマシなんでしょうが、なんせ暑いのでイライラがMAXになります。他人の体臭が気になるくらいの密っぷり。あと単純に最近また感染拡大している例の流行病が怖いです。超、密。

四国水族館は見せ方に工夫をしている展示がいくつかあるのですが、そういった人気スポットはとくにごった返しています。せっかくの凝った展示が全く活きていません。だって水槽全体を見ることができないんですから。

わたしが行ったときは、「渦潮の景」という人気水槽の前で若い男女がずっと抱き合いながら写真を撮ってもらっていました。普通なら微笑ましいなと思える光景なんですが、それも時間が長くなると人の多さやら暑さやらでどうしても待っている側としてはイラっとしてしまうのは、わたしの心が狭いせい?

 

でも、フォトジェニックな水槽って難しいですよね。魚を近くで見たい人からすると、写真撮るからのいてーって言われても不愉快なだけだし。そういう水槽だと写真を撮りたい人の列が自然とできるんだけど、それに並んでもじっくり水槽を見ることができるような空気ではありません。

 

イルカショーは1時間待ち

人多すぎ問題はイルカショーにも影響が。

イルカショーをいい場所で見ようとすると、1時間前から場所取りしなければなりません。いや、これも仕方がないんですよ。水族館のせいではありません。でもこの炎天下の中、ただボーッと待ち続けるのは結構過酷です。海風が吹くと少しだけ涼しくなるので、風のありがたみを痛感します。

開催時間が近づくと荷物で場所どりしていた人が戻ってきたり、通路に座り込んでくる人が現れるなど少々殺伐とした雰囲気になることも。そういう場所はなるべく避けるのがイライラせず気持ちよく過ごすためのポイントですね。

なお、炎天下の中1時間待ったショーですが、開催時間は10分程度でした。イルカとの距離感はこれまでで一番近いんだけど、ショー自体に1時間待ちに見合うだけのプレミアムなポイントがなかったように感じたのは少々残念。ただし後述のサンセットプログラムの内容は抜群に良かったので、昼間のショーは内容を意図的に抑えている印象を持ちましたね。

 

ショーが終わった後にイルカたちがプールの浅瀬にやってくることもあるので、イルカを間近で見たい人にはチャンス。ただし水がかかる可能性もあるので要注意!

 

四国水族館で良かったポイント

人が少なければ雰囲気はとても良い

いろいろ残念に感じたポイントを書きましたが、展示に工夫を凝らしているだけあり、人が少なければ雰囲気抜群の素敵な水族館です。

水族館のコンセプトアートが隣の道の駅に飾られていましたが、コンセプトアートでは館内の人はまばらです。イルカショーのコンセプトアートでは観客なんて8人くらいでしたからね。各水槽を絵画のように見立てていることからも、元々は美術館のようにゆったりと楽しむことがコンセプトの水族館なのでしょう。ショーの観客が数人なんて現実的じゃないのは分かっているけど、人が少なければ1時間待ちなんて不要です。

 

そうはいっても現実は人が多いじゃないか!という意見が出てきそうですが、これだけ人の多い今でも人混みを回避することは可能です。

それは、夕方の四時くらいから入館すること

1日の最も暑い時間を水族館で過ごしてヘロヘロになった多くのお客様が帰りだす頃なのか、館内はかなり空いてきます。

 

カップルが抱き合っていた「渦潮の景」は無人になる時間もあったし、

 

一番大きな水槽である「綿津見の景」も独り占めできる贅沢っぷり。館内も人が少なくなったからか昼間より涼しく感じます。

16時からの入館じゃ料金が勿体無い気もしますが、人混みでイライラするよりよっぽど満足度は高いです。

 

それに16時から入館したとしても、

  1. 16時からのアザラシのフィーディングタイム
  2. 16時半のアシカのフィーディングタイム
  3. 18時まで館内をのんびり見る
  4. 18時半までイルカショー待ち
  5. 18時半からサンセットプログラム(イルカショー)
  6. まだ見たい人は閉館時間まで館内をゆっくり見れる

って感じでかなり満喫できますよ。サンセットプログラムをベストな位置で見たいならやっぱり1時間前からの待機が必要だけど、30分前でも座席には座れそうでした。あと、昼間よりかは暑さもかなりマシでした。

アザラシのフィーディングタイムでは、水面から大きくジャンプするアザラシを見ることができました。お前・・・そんなに飛ぶことができたんや・・・とびっくり。

 

サンセットプログラムは1時間待ちの価値あり

四国水族館の最大の見せ場は、18時半から行われるイルカショーサンセットプログラムでしょう。

これは良かった。とても、良かった。

まず海と夕陽という組み合わせが文句なしに素晴らしいのですが、なぜだか分からないけどショーの内容も昼間とは全然違いました。

 

ショーの時間も長かったし、最初から最後までずっとクライマックス状態。

 

とにかくショー全体が激しく、イルカ達はずっと飛んだら跳ねたりを繰り返していました。

 

しかもご丁寧に、次はイルカがどこに飛び出してくるとか、写真を撮るなら引きがよいとか、その都度説明が入ります。写真を撮る人はもちろんのこと、子ども達もイルカを追いやすそうでいいなと思いました。

あとから家族に聞いても、圧倒的にこのサンセットプログラムが良かったそうです。

 

四国水族館はがっかり水族館だったのか?

結局のところ四国水族館はどうだったのか?という結論ですが、正直なところ16時の段階だったらがっかり評価だったと思います。

せっかく見せ方(展示の仕方)に工夫が凝らされているというのに、人の多さや暑さのせいでそれを楽しむことができません。炎天下で1時間待たないとイルカショーの席を確保できないというのも過酷すぎます。

しかしながら、16時以降になって人が減ると、それぞれの展示をしっかり楽しむことができたし、なによりもサンセットプログラムが素晴らしかったです。わたし的にはこの16時以降だけで訪問する価値があったと思います。

ということはですよ。昼間に帰られた方の中には四国水族館のよいところを満喫できていない人が多くおられたのかもしれないなと感じました。このような方たちからすると、「ひどい」という口コミが投稿されるのも当然なのかもしれません。また、決して規模の大きな水族館ではないので、各水槽をじっくり楽しめないタイプの方にはちょっと相性が悪い水族館かもしれません。

 

結果的にわたしは大満足できましたが、また行くとしたら今度は人が少ない時期か、夕方の訪問になるでしょうね。なお、絶賛したサンセットプログラム(夕方のイルカショー)は期間限定のようですので、お目当ての場合は事前にスケジュールを見て実施されているかどうか確認してくださいね。

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