要約
どんな場所? :ロイズのチョコレートについて学ぶことができる施設
訪問日時 :2024年10月7日 雨の平日(月曜日)
料金 :大人1,200円
立地 :札幌市から石狩川を渡ったすぐ隣。札幌駅から車で30分程度
おすすめ年代 :老若男女問わず楽しめるはず
個人的な評価 :
お財布への優しさ | ★★★☆☆(3) |
満足度 | ★★★☆☆(3) |
お勧め度 | ★★★★☆(4)見ごたえあるのでコスパは良い |
一言 :工場が稼働していなかった(?)のが残念。ただ、全体的に見応えはたっぷり。
以前の白い恋人パークの紹介記事では、「北海道を代表するお菓子といえば白い恋人でしょ?」って発言していたわたくし。いや、分かっているんですよ。北海道を代表するお菓子は他にもたーーっくさんあるのは。
ロイズ(ROYCE’)もそんな有名なお菓子のメーカーの一つですが、白い恋人パーク同様、ロイズにも工場見学ができるテーマパークのような施設があるんです。それが今回ご紹介する『ロイズカカオ&チョコレートタウン』。2023年の8月オープンという、まだまだピッカピカの施設です。
Contents
ロイズカカオ&チョコレートタウンってこんな場所
アクセス性
ロイズカカオ&チョコレートタウンがあるのは北海道の石狩郡。札幌市から石狩川を渡ってすぐの場所なので、距離的にはほぼ札幌市内といっても同じようなレベル。
この施設はロイズの工場も兼ねていることもあり、施設の建設にあわせてJR学園都市線に「ロイズタウン駅」が作られたほど。このJRで行く場合も、車で行く場合でも、札幌駅からの所要時間はおよそ30~40分程度。
わたしが訪問した時は圧倒的に車で来ている人が多かったですね。
車で来る場合は敷地に入ってすぐの場所に無料の駐車場があります。わたしが数えたところ、収容台数はおよそ90台。平日に訪問したのでガラガラだったけど、連休などではどの程度埋まるんでしょうね。
メインの展示は「チョコレートの旅」
建物に入ると、広々としたエントランスホールの中央に鎮座するのはカカオ豆の黄金のオブジェ。平日の朝一に訪問したのでガッラガラだけど、昼頃にはかなり来場者が増えていました。休日は結構混雑するんだろうなぁ。
ロイズの代表的な商品の一つにモールディングチョコレート(コイン状のシンプルなチョコレート)があるんだけど、その製造設備をコンパクトにまとめた見学用のラインがエントランスホールの奥にあります。見学用とはいえ、見る人が見れば分かる。これ、めーーーっちゃお金掛かっているでしょ?
先ほどの見学用ラインまでは無料で見ることができるけど、その先からは有料エリア。チケットは現地で当日券も購入できるけど、入場規制がかかる場合もあるようなので、公式サイトからの事前購入が推奨されています。
入場ゲートを通過し、ロイズを象徴するクマのキャラクターが描かれたエレベーターで3Fまで移動すると、
目の前に広がるのはカカオ豆を栽培している農園(の再現)。同じ北海道の代表的なお菓子メーカーのテーマパークであるものの、白い恋人パークの紹介記事とロイズカカオ&チョコレートタウンとではかなり方向性が違うのです。白い恋人パークはエンタメ寄り・ボリューム少なめ、こちらは学習寄り・ボリュームたっぷり。いずれもハロウィン期間に訪問しましたが、白い恋人パークは盛大にハロウィンの飾りつけをしていたのに対し、ロイズカカオ&チョコレートタウンには一切そういった飾りつけは無かったのもおもしろいなと感じました。
カカオ豆ってそもそもどういうものなの?どういう場所でどうやって栽培されているの?という原材料の紹介から始まり、
その次はそのカカオ豆がやってくる工場の紹介。こうやって文章で紹介するとなんだかお堅い施設のような印象を受けるかもしれないけど、実際は随所にエンタメ要素も入っていて誰でも楽しむことができるようになっています。例えば、この画像中央の液晶パネルの前に立つと、来場者を作業着風に変身させてくれるのです。老若男女問わず、みなさんかなり楽しんでいた様子。
工場エリアは吹き抜けで、カカオ豆加工プラントを眺めながら螺旋状に見学通路を降りてくる構造になっています。ただ、この工場はダミーなのか、それとも本物なのかすら分かりませんでした。作業員は誰もいないし、工場が稼働しているかどうかの情報もなかったからです。せっかくこんな立派な構造なのだから、この工場部分の見応えも欲しかった・・・。
とはいうものの、製造工程の説明を見る限りその多くはパイプの中とかタンクの中とかの閉鎖空間で行われているっぽい感じ。これ、もし工場が稼働していたとしても素人には何が起こっているのかさっぱり分からないのでは?
この製造設備はカカオ豆加工プラントだけど、我々素人には新千歳空港にあるようなチョコレートから製品を製造するラインの方が分かりやすくて見応えがあるんですよねぇ。
工場見学通路の最後にはシアターがあり、先ほどの設備で製造したチョコレート原料を用いて、様々な製品を作る様子が紹介されます。
そう、この施設のコンセプトは「チョコレートの旅」。
原材料であるカカオ豆が、ロイズの工場でチョコレート原料に加工され、そのチョコレート原料を用いてチョコレート製品が作られる過程を辿った展示だったのです。
映像が終了するとスクリーンの中央に光が!!
なんとスクリーンが開いて次のゾーンへと繋がっているじゃないですか!!このパターン、以前にも別の施設で体験したことがありますが、ワクワク感が爆上がりでわたしは大好きです。
子供が大喜びの「プレイエリア」
シアターの隣はチョコレート原料からチョコレート製品を製造するための各種設備を、エンタメ感たっぷりに知ることができる「プレイエリア」。小さい子どもだけでなく、大人もたっぷり楽しめる場所です。展示の中にはモールディングチョコレートが無料で貰える場所もあるので、是非隅々まで見ましょう!
とても楽しい場所なのであまり詳しくご紹介するのは控えますけど、このような写真スポットもたくさん。最近よく見かける「ぬい撮り」しているような人も何人かおられましたよ。
めちゃくちゃボリュームのある「ロイズミュージアム」
プレイエリアまでが工場体験ゾーンであり、そこでカカオの旅もおしまい・・・なんだけど、なぜか有料エリアはまだ続きます。
カカオの旅が終わると、次は唐突に博物館ゾーンが広がります。ここらへんの展示はチョコレート製品のパッケージ類。これらはまだ分かる。ロイズの事業であるチョコレートに関連するものだから。
しかしながら、ここから先は我々来場者の頭に????が浮かぶこと間違いなし。
例えば、唐突に表れるのがこの自転車たち。自転車レース用のロードバイクが中心。これは、ロイズが自転車レースである「ツール・ド・北海道」の大会スポンサーをしているからだと思うんだけど、それにしては関係なさそうな車両なども展示されているので、単にロイズの偉い人が自転車好きなだけなんじゃ・・・と思ってしまうマニアックなラインナップ。わたしは自転車も好きなのでおおいに楽しませて貰いました。
そしてアンティークラジオ・・・。この世界にはまったく知見がないからさっぱり分からないけど、結構な数が展示されていました。月並みな感想だけど、めっちゃ高そう・・・。
こちらは北海道ならではの木彫りのクマを展示しているゾーン。こちらは美術館あるあるで、一部作品は撮影不可でした。木彫りのクマといってもすべてが同じようなものではなく、作風の違いによって全然雰囲気も違うんですよ。
こちらはチョコレート製造に使用する道具の展示。このジャンルは新千歳空港のRoyce' Chocolate World(ロイズチョコレートワールド)にも展示がありますよね。
「ロイズタウン工場直売店」には限定商品も
有料エリアの出口ゲートを通って無料エリアに戻ってきた場所は、エントランスホール隣の「ロイズタウン工場直売店」。その名のとおり、お土産屋さんというよりかは直売所という表現がぴったりの商品ラインナップ。グッズなどはほぼなく、ひたすらロイズのチョコレート製品が並びまくっているんです。
直売所ということもあり、工場限定のアウトレット品があるのはおもしろいですね。この日だけなのか、この時間帯のせいなのか、残念ながらわたしが訪問した時はこのような在庫状況でした。
ロイズタウン駅の開業を記念した記念商品の他、見学したチョコレート製造ラインで製造した自社製チョコレートを使用した限定商品も多くありました。わざわざそう謳うということは、ロイズのチョコレート製品とはいってもどうやらすべての製品が自社農場・自社工場で製造したチョコレート原料を使用しているわけではない様子。素人のわたしには両者の違いなんて分かりっこないから、たいした問題ではないんですけどね。
ロイズカカオ&チョコレートタウンのお食事・トイレ事情
食事情報:食事処はなし
エントランスホールにソフトクリーム屋さんがあるくらい。白い恋人パークのようなオリジナル料理の提供はありません。また、近所にも観光客向けの食事処は乏しいので、札幌中心部にまで戻るのが現実的かなぁ。
トイレ情報:各フロアに1箇所づつ
真新しい建物だけあって、とってもきれい。
ロイズカカオ&チョコレートタウンのまとめ
というわけで、本日は『ロイズカカオ&チョコレートタウン』のご紹介でした。
ロイズカカオ&チョコレートタウンは3階建て。無料エリアは1階のエントランスホールと工場直売店。有料エリアはエレベーターで3階に上がってから、カカオ加工ラインの周囲を螺旋状に下ってくる構造になっています。
基本は原材料のカカオ豆からそれをチョコレート製品に加工する「カカオの旅」の流れに沿って学習・体験をおこなう施設ですが、エンタメ要素もあってとても見応えたっぷり。最後のロイズミュージアムもなかなかのボリュームで、その展示物をメインに訪問する人もおられるくらい。有料エリアの料金は白い恋人パークよりも高いですが、コスパという意味では白い恋人パークよりも高いなとわたしは感じました。
ロイズカカオ&チョコレートタウンで良かったところ
- 展示のボリューム感。学習とエンタメのバランスがとれていて幅広い年齢層でも楽しめる。
- プレイエリアはロイズ製品を知っている人なら思わず笑顔になってしまうような展示がたくさんあり、とてもおもしろい。
- 直売店の商品の充実ぶり。商品ラインナップの多さはさすがロイズ。
ロイズカカオ&チョコレートタウンで残念に感じたところ
- せっかく工場見学ができるのに、素人目線では稼働しているのかどうかすら分からない淡白な製造ライン。
- 食事処がないので、この施設とは別に食事処を探さないといけない。