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夏休みにぴったり!子連れで楽しめる無料の人気施設『こども本の森 神戸』のレビュー

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物価高、辛いですよね。物価高、レジャーにも行きにくいですよね。

そんな懐に厳しい世の中ですが、無料で貴重な経験を得られる有難い施設が世の中にはあるんです。

本日はそんな施設の一つである『こども本の森 神戸』 のご紹介です。

 

『こども本の森 神戸』 ってこんな場所

アクセス性

兵庫県で最も栄えている三ノ宮にある施設で、JR神戸線・阪急神戸線・阪神本線の各駅から徒歩圏内という立地。それだけ聞くとアクセス性はとてもいいように聞こえるけど、各駅から15分程度歩く必要があるので、未就学児を連れている場合はちょっと移動が大変かも。

地図はGoogleマップを引用。それにわたしが文字を追加しています。

三ノ宮という都会ではあるけれども、わたしとしては車での訪問がおすすめ。『こども本の森 神戸』のすぐ北にある東遊園地の地下にある駐車場はかなり広くて満車になることはそうそうないし、地下なので夏場でも車内がアッチアチになることもありません。なによりも土日祝でも駐車料金の上限設定(南ブロックだと1,530円)があるという良心っぷり。さすが市営!ありがたい!

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施設の概要

無料で楽しむことができる安藤忠雄氏設計の子ども向け図書館

安藤忠雄氏といえば日本で一番有名な建築家じゃないですかね。建築にさっぱり興味がないという人でも、そのお名前は聞いたことがあるって人は多いはず。

安藤忠雄氏の建築にはいくつかの特徴があるけれども、最も有名なのはコンクリート打ち放しの質感を生かしたシンプルなデザインでしょう。建築に全然詳しくないわたしでも知っているくらい。

そんな日本を代表する巨匠の建築物が子ども向けに、しかも無料で開放されているのです。それが『こども本の森 神戸』 。

子どもに巨匠の作品を感じてもらうにはぴったりの場所じゃないですか?

子ども向け図書館なので、置いてある本も児童書が中心です。サバイバルや理解ダマンのような流行りのコミック調児童書は少なく、昔ながらの児童書や、こんな本あるんだ!?と感じるような珍しい児童書が多くあった印象です。

 

土日祝の利用には予約が必要

大変太っ腹でありがたい施設なんですが、土日祝の 利用にはインターネットでの事前予約が必要です

https://www.reserve1.jp/studio/visitor/event/MLEventEntryList.php

特にイベントがなければ、予約をとるのはそんなに難しくない様子。わたしはゴールデンウィーク真っ只中の5月4日の利用でしたが、2日前の申し込みで普通に予約を取ることができました。当日も予約いっぱいで人だらけ、というようには感じなかったし、競争が激しい施設ってわけじゃなさそう。なお、土日祝は90分の完全入れ替え制です。

夏休み期間でもお盆を除けば平日は予約も不要だし、時間制限もないので思う存分この空間と読書を楽しむことができますよ。

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館内の雰囲気は本好きには堪らない

本が好きな人の中には、壁一面の本棚に憧れる方っておられるじゃないですか?わたしもそうなんだけど、この『こども本の森 神戸』 の壁は大半が窓か本棚です。もう、素敵すぎる!

それほど広い建物ではないんですが、吹き抜けと南側の全面ガラス張りにより開放感は抜群。空調費ヤバそう!なんて野暮なこと言ってはいけません。本が好きな子どもには夢のような空間なんだから、こんな贅沢な空間を手軽に体験できるようにしてくれたことを素直に感謝したいところです。きっと、子どもの感性になんらかの刺激を与えてくれるはず。

 

壁一面の本棚を徹底するあまり、吹き抜け部分には本棚にアクセスするための通路まであったり、

 

素人のわたしでも安藤忠雄氏っぽい!と感じるようなスペースがあったり。このスペースは屋根まで吹き抜ける円筒構造になっており、天面はガラス張りになっています。こういうスペースが読書に向いているかどうかは怪しいところだけど、多くの来館者がこの変わったスペースを楽しんでいるようでした。

 

建物の中心部にはどーっんと大階段。「この階段は読書スペースとしても活用できます!」とよく紹介されているけど、館内は普通に土足なので実質地面に直座りしているのと一緒。

 

本棚の中心部に空いているスペースはたぶん読書スペース。この四角いスペースに腰かけて読書している子どもを数名見かけました。本棚の中で読めるから、試し読みなんかにはぴったりですね。

 

建物は2階建。繰り返しになりますが、それほど大きな建物ではありません。しかしながらありとあらゆる箇所が本棚となっているため十分すぎる量の蔵書がありますし、贅沢なガラス張りと吹き抜けのおかげで開放感も抜群。

 

ネットで見かける批判2点について

この安藤忠雄による図書館、

  • 上の方の本なんて取れないじゃないか?雰囲気重視で実用性なんて皆無!
  • 開放感にこだわって全面ガラス張りだなんて、本がかわいそう!

という2点の批判をインターネット上でよく目にしました。まぁ、実際そう思われるのも無理はない。

だけど前者に関しては誤解です。高いところにある本はあくまでもディスプレイで、その本が読みたければすぐ近くの低い本棚にちゃんと同じ本が用意されているんです。

 

後者は難しいところですが、何を重視するかじゃないですかね。確かに本の外側は日焼けするだろうけど、その代わりに来館者は開放的な建物の天井まで本が並んでいるという非日常的な空間を楽しむことができます。ただの図書館ではなく、美術館的な要素をもつ施設なんだからわたしは全然アリだと思う。読書好きなら夢見たことがあるような空間が、実際に広がっているんだから!

 

ディスプレイの本をよく見ると、しっかり日焼けしています。

極論になってしまうけど、突き詰めていけば本の寿命を重視するならそもそも誰でも触れることができる図書館の開架書架に置いとくこと自体ナンセンスですからね。

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意外と気になった椅子の少なさ

このような社会貢献しまくりの施設にケチをつけるのはどうかと思うんですが、敢えていうのであれば椅子の配置と数の少なさがちょっと気になりました。

階段や本棚に腰掛けることができるからなのか、全体的に椅子は少なめ。また親が子どもに読み聞かせしやすいようにか、こういうテーブルタイプのスペースが多いんです。

ところが、来館者の中には子どもを連れてくるためだけに来た大人もおり、そういう人がテーブルタイプの席に陣取ってずーっとスマホをポチポチしたり、居眠りしているパターンも。6人がけのテーブルでもど真ん中にそういう大人がいると、もう子どもは近付くことができません。結果的に、親子で座ることができるスペースが少なくなってしまうのです。

「大階段は座ってもよい」と紹介されているのも目にするけど、多くの来館者が土足で歩いている場所だからなー。わたしは抵抗があるなぁ。

 

『こども本の森 神戸』 のお食事・トイレ事情

食事情報:周囲には子ども向けの飲食店が少ない

図書館なんだから当たり前なんだけど、飲食店はありません。飲食できるスペースもありません。

問題は、その近くにも子連れで訪問することができるお手軽な価格帯の飲食店が乏しいと言うこと。神戸ハーバーランドまでいけばいろいろとリーズナブルなお店もあるけど、徒歩圏内といえるかは微妙なところだし、ハーバーランドの飲食店は休日の座席の争奪戦がすさまじいことすさまじいこと。

地図はGoogleマップを引用。それにわたしが文字を追加しています。

わたしは徒歩5分くらいの距離にあるKIITO(キイト)という建物にあるカフェでランチをとりました。予約もできますし場所がら激混み大行列って感じでもないですから、小学生くらいの子連れなら気持ちよく利用できる感じでした。

このKIITO(キイト)は愛称で、正式名称はデザイン・クリエイティブセンター神戸。港町神戸らしい、旧生糸検査所を改修した歴史ある建物のようで、現代の商業施設にはない重厚な雰囲気が特徴的。そういう歴史的建造物の中にあるカフェだからなのか、調理で火を使っているような気配がなかったように感じました。すべてオーブンによる調理?

図書館周辺にはこのカフェ以外に手軽な飲食店はないので、子ども本の森のすぐ前にある東遊園地でピクニックするか、いっそお昼前後の訪問は避けた方がいいかも。

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トイレ情報:とってもきれいだけど時間によっては大混雑

子ども向けメインの施設なので、綺麗なトイレの他におむつスペース・授乳スペースもしっかりとあります。

トイレは1Fの入口付近にあるんだけど、土日祝の来館者の入れ替えのタイミングでは当然かなり混み合いますので、子どもが小さい場合は早め早めに行ってもらうように促した方がよいでしょう。

 

『こども本の森 神戸』 のまとめ

『こども本の森 神戸』 で良かったところ

  • 読書好きなら一度は夢見たことがあるような、どこもかしくも本まみれを実現しちゃった非日常的な空間。
  • しかも無料。

『こども本の森 神戸』 で残念に感じたところ

  • 敢えていうのであれば椅子の少なさ。
  • 周辺に子連れで気軽に食事できるお店が少ない。
  • 大人向けの本はかなり少なめ。

というわけで、本日は無料で楽しむことができる安藤忠雄氏設計の子ども向け図書館『こども本の森 神戸』 のご紹介でした。

実はこれまでずっと訪問してみたかった図書館なんです。豪快な吹き抜けと全面ガラス張りという超贅沢な空間が、文字通り床から天井まで本で埋め尽くされているのです。こんな非日常的な空間を、無料で楽しめちゃうんだからどんな神施設なの?って思っちゃいます。

来館者の中心は子どもだけど、各々が好きな場所で好きな本を思いっきり楽しんでいるようでした。街の図書館では階段や本棚に座ってたら絶対怒られるし、階段の裏側に隠れ家のようなスペースもありませんから。

普段本を読まない子どもでも、この場所ならきっと何かしらの刺激を得ることができるはず。今年の夏もめちゃくちゃ暑いので、夏休みの子連れレジャーを兼ねて一度ご訪問してみてはいかがでしょうか。

今回の撮影機器

この記事の写真はLUMIX S5LUMIX S 28-200 mm F4-7.1 MACRO O.I.S.の組み合わせで撮影しました(jpeg撮って出し)。

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