写真日記

【誰でも気球体験】気球が日常的に飛んでいる町加西市とSORAかさい

スポンサーリンク

 

播州地方の空には気球がよく浮かんでいる

わたしは兵庫県在住なんだけど、冬の時期に加古川~姫路あたりの地域(播州地方)で空を見上げると、結構な頻度で気球が飛んでいるのを見かけるんです。

わたしが生まれ育った地域では気球を見ることなんてまずなかったから、初めて見たときはそれはもう驚いたものです。うおっ!気球や!しかもめっちゃ浮かんでる!!って感じで。

この週末も冬らしい透き通った空に、4台ほどの気球が浮かんでいました。農業用のため池に映って、とても綺麗な光景ですね。

 

じっくりと見ていると、バーナーを焚いたり消したりして高度の調整をしているのが分かります。気球内部の空気を暖めることで発生する浮力によって浮かんでいるという原理が分からないわけじゃないけど、それでもこんなでっかいものが空を飛んでいるのはなんとも不思議なものです。しかも、近付いたらわかるんだけど結構飛行スピードは速いんですよ。

 

気球の発進地である加西市と『soraかさい』

そんな気球たちですが、その発進地点は兵庫県の加西市。加西市は気球が町おこしの一つになっているくらいの地域なのです。

その中心となるのがこの加西市地域活性化拠点施設 soraかさい。2022年オープンということもあり、めっちゃ綺麗です。ただし地域活性化拠点といいつつも、建物内部には観光要素がかなり少なかったりします。お土産や名産品の物販コーナーくらい?

 

じゃあ何があるのさ?というと、施設の大部分は展示スペースになっており、なんと昔の軍用飛行機が!

この場所には昔鶉野飛行場という飛行場があり、第二次世界大戦時にはパイロットの養成場として活用されていたのだとか。soraかさいにはこの鶉野飛行場で組み立てられていた『紫電改』と『九七式艦上攻撃機』の実物大模型の他、特攻隊として出撃された英霊たちにまつわる展示などあります。物販コーナーは無料なんだけど、この展示スペースに入るには大人は1人あたり200円の入場料が必要(子供は無料)。

 

というわけで、地域活性化拠点施設と謳いつつも大部分は平和学習施設なのです。平和学習施設というと小中学生のときの修学旅行や校外学習という印象が強いけど、わたしは子供のときに原爆ドームのような平和学習施設を訪問しても正直あんまり興味を持てなかったんですよね。だけど大人になって家庭をもった今となっては、子供のときは比較にならないほど、一つ一つの展示から多くのことを考えさせられます。

スポンサーリンク

 

気球の乗ることができるイベント『ハッピーバルーンクリスマスin加西

お話が少し逸れてしまいましたが、このsoraかさいのある鶉野飛行場跡地では、誰でも気球に乗ることができます。

とはいってもいつでも乗れるというわけではなく、最もお手軽なのは毎年クリスマス時期に行われているハッピーバルーンクリスマスin加西というイベントに参加すること。これは少し前だけど、わたしが2020年に参加したときの様子です。

普段まず目にすることはない気球を、準備段階からほんとうにすぐ目の前で見ることができます。

 

最初の方はでっかい扇風機で空気を送り込んで気球を膨らましていくんだけど、

 

ある程度立ち上がったらゴオオオオオっとバナーを点火させて気球を浮かべていくのです。そっかー、横倒しの状態でバーナーを吹かしたら気球が燃えてしまうもんな・・・と、よく考えたら当たり前の手順なんだけれど、なんせ初めて目にするのですべてが新鮮で楽しいです。

 

近くで見る気球はとても迫力があり、非現実感がすごい!

 

わたしが訪問した時は搭乗体験できる気球が2台あり、先ほどの青/白タイプの気球とこのネコちゃんタイプの気球が準備されていました。

 

ところで、気球の搭乗体験には「フリーフライト」と「係留搭乗」の2種類の形式があるみたい

前者は誰しもがイメージする気球の飛行そのもので、大空高く浮上し、風の吹くままま遠くまで飛行するというもの。当然体験費用は少々お高めで4万円程度するみたい。後者は気球を同じ場所で上昇・着陸を繰り返す単純なもの。気球はロープで地面に係留されているので、気球でイメージするような高さまでは到底上昇しないというデメリットもあります。体験時間も短め(10分~30分程度)で、そのかわり料金はお安め。

もちろん、わたしがこの時体験したのは後者の「係留搭乗」。この体験は手軽さがウリのはずなんだけど、この時は本当に大盛況だったみたいで、大人一人3,000円という費用にも関わらず待ち時間は2時間程度。極寒の中ひたすら待ち続けないといけないので、お手軽体験の割にはなかなかハードルが高いように思っちゃいました。まぁ、ちゃんと待ちましたけど。

 

こちらが実際に搭乗したときの気球からの眺め。係留搭乗で浮上する高さはこれくらいです。人によってはもっと上空まで上がれると思っていてガッカリすることもあるかもしれないけど、わたしはこれくらいでも十分楽しめました。ほぼ無音でスーッとこの高さまで上昇するのはなかなか不思議な感覚です。まさに、浮遊感。いや、実際に浮かんでいるんだけど。

ちなみに、イベント会場の真ん中にあるコンクリート製の細長い部分が旧鶉野飛行場の滑走路跡。上空から見るとよくわかりますねー。

 

横を見るともう一台のネコちゃんタイプの気球が。わたしが乗ったのは青/白タイプの気球の方だったのです。家族はネコちゃんの方が良かった~とブーブー言いますが、

 

この青/白タイプの方が気球の内部がめっちゃ綺麗だったんじゃないかと思っています。気球内部を下から見上げることができるのは、気球に乗った人だけ!幾何学模様でほんとうに不思議な雰囲気でした。ネコちゃんタイプの気球内部はどんな感じで見えていたんでしょうね?

 

時折ゴオオオオオっとすぐ頭の上でバーナーが火を噴きます。こうやって高度調整をしているのは頭では理解しているんだけど、バーナーを消しているとほんとうに無音で、こんなものが空に浮かんでいるというのはとても不思議な感覚です。

 

こちらは搭乗体験用ではないみたいだけど、イベント会場ではもう一台気球が準備されようとしているじゃないですか。これは・・・ネコちゃん気球のように顔が描かれている?

 

しばらくすると姿を現したのはタコ型の気球!なにこれ、めっちゃ可愛い!!サイズも他に気球と比べると随分コンパクトです。気球自体そんなに目にすることはないけど、こんな変わり種の気球を見たのは正真正銘人生初!

スポンサーリンク

 

やってよかった気球の搭乗体験

というわけで、今回は4年前となる2020年にわたしが体験させていただいた気球の搭乗体験を中心に、気球がよく浮かんでいる加西市と旧鶉野飛行場・soraかさいについてご紹介させていただきました。

気球、初めて乗りましたがとてもよかったです。

わたしが体験したのはあんまり上昇しないし、体験時間も短いし、その割には正直結構お高めの価格である「係留搭乗」でしたが、それでも準備段階から含めて全くの非日常感を味わえる貴重な体験でした。間違いなく、自分から体験しようと思わない限り人生において気球に乗る機会なんてないはず。このイベントでは待ち時間こそ必要だけど、「おもしろそうだな?乗ってみようかな?」と思ったら誰でも手軽に搭乗体験できるのがとてもいいなーっと思いました。

お値段や待ち時間を考えるとそう何度も何度も体験することはできないけど、冬の時期に気球が空に浮かんでいるのを見かけるたびに、また乗ってみたいなーと日々感じています。

-写真日記
-