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期間限定の特別な夜だけのイベント。海響館の「2024夜の水族館」

5月の連休に長年行きたいと思っていた山口にある水族館『下関市立しものせき水族館 海響館』に行ってきましたーっという記事を以前投稿させていただきましたが、実はこのとき同じ海響館に2回行っているんですよ。しかも、同日。

1回目は以前ご紹介した通常営業の時間帯。そしてもう1回が今回ご紹介する夜の時間帯。今回は期間限定のイベント「夜の水族館」のご紹介です。

要約

どんな場所? : 海響館の夜バージョン

料金 : 大人1,040円/小中学生470円(昼間とは別料金)

立地 : 関門海峡のすぐそば(車での訪問が現実的?)

おすすめ年代 : 20時半閉館なので、子供でもオッケー

個人的な評価

お財布への優しさ ★★★☆☆(3)
満足度 ★★★☆☆(3)しっかり楽しむにはやや時間が短い?
お勧め度 ★★★☆☆(3)パッと見て満足の人ならむしろ昼間より安くてよいかも

一言 : 照明やショーなどが夜専用になっていますが、展示そのものは昼間と同じ。せっかくなんだから昼間とのセット料金があったらよかったのに!

昼間の時の様子はこちらをどうぞ。

 

「夜の水族館」とは

しものせき水族館の営業時間は通常9:30~17:30ですが、「夜の水族館」は文字通りの時間帯とは別に18:00~20:30の時間帯に営業をおこなう特別なイベント。今回わたしがこの時期に訪れたのはたまたまなんですが、調べてみるとこの時期に毎年開催している恒例イベントのようです。

営業時間は昼間と比べるとグッと短く僅か2時間半。入館料は昼間の1/2程度の金額ですので、これを高いととるか、安いととるかは難しいところ。昼間とのセット料金があればなーって少し思っちゃいました。

ちなみにこのイベント自体はすごく人気なのか、入館30分前には入館待ちの長蛇の列ができておりました。並ぶのはチケットを買ってからなので、せっかく並んでいたのにチケットが無い!という事態にならないように注意!

 

「夜の水族館」の見どころ

特徴はなんといっても照明と雰囲気

断っておきますと、「夜の水族館」といいつつ実は夜じゃありません。だってほら、開館時間は18時ですよ?冬ならともかく、5月だとその時間はまだまだ夕暮れ時。

まさに、関門海峡の夕暮れ時は綺麗だなー、って時間帯なのです。いや、ほんとうに綺麗。

でも、これじゃあ昼間とあんまり変わらないのでは?と思っちゃいますが、それでも館内はしっかり夜モードになっているのでご安心を。水族館の大部分は屋外の光が入らないので、実際に陽が落ちていなくとも夜っぽい雰囲気を演出することができるのですね。

 

18時過ぎに入館しましたが、19時からのイルカショーまではまだまだ時間があるのでまずはフグたちを見るために水族館ゾーンへ。水族館ゾーンは入口となる登りエスカレーターの照明も昼間から変更されており、ガラッと雰囲気が変わっています。

 

外はまだ明るい時間帯とはいえ、日没前の時間帯なので太陽光が入る水槽の雰囲気も昼間とは全然違いました。こちらは昼間も大はしゃぎしていたイワシの水槽。イワシの群れの中に飛び込んだような気持ちになることができる展示です。差し込んだ夕日とのコラボレーションが素敵

 

屋外の光が入らない水槽は夜っぽい雰囲気になるように照明が落とされたうえでライトアップされており、とても幻想的な感じ。実は我が家ではグッピーを飼育しているんですが、グッピーって照明と落とすと動きが鈍くなるんですよね。淡水熱帯魚とこれらの魚が同じなのかどうかは分からないけど、照明が落とされた水槽の魚たちは昼間とは打って変わってのんびりとした動きになっていました。

 

海響館の代名詞であるフグたちの水槽もいい雰囲気です。

 

こちらはコラフグ水槽。フグ達の水槽の中ではマンボウと並んで巨大な水槽なのですが、水槽の前にはゆっくり座れるスペースもあるし、水槽も幻想的だし、この水槽の前で一休みしている人が多くおられました。トラフグは昼間は砂に潜って大人しくしている個体が多かったんですが、夜の方が意外と動いているように感じましたね。

 

夜だけの特別なイルカショー

夜の水族館ではイルカショーもちゃんと実施されます。以前ご訪問させていただいた四国水族館でも特別なイルカショーであるサンセットプログラムがものすごく良かったので、今回も期待は膨らむばかり。

ショーは2回実施され(1回だけ開催の日もあるので注意!)、1回目の開演時間は19:00。開演30分前にはなかなかの席の埋まりっぷりだったので、いい場所で見たい人は60分前くらいには、座って見たいという人は30分前くらいにはスタンバッておいた方が良さそう。営業時間はたったの2時間半しかないというのに!!

 

夕暮れ時の関門海峡をのんびり眺めながら開演を待ちます。関門海峡は大小様々な船舶がひっきりなしに行き来しており、海運の要所であることを実感します。このイルカショーの会場、wifiの圏外なのがほんとうに勿体ない・・・。

 

いよいよ開演!トレーナーの方々が仮装しており、昼間のショーとは内容が全く違いました。

 

四国水族館のサンセットショー同様、昼間のショーとは全然違う内容。昼間のショーよりも全体的に激しめで、見応えたっぷりのショーでした。

 

円盤状のものをイルカが高速で運んでいるシーンなんだけど、イルカの運動能力の高さを実感できてすごい迫力。ただ、その激しさ故に水しぶきでイルカ自体は全く写っておらず。写真を撮っていないで目で楽しみましょうってことですね。

 

写真の話が出ましたが、夕暮れ時なので撮影環境としては光量が気になるところなのですが、スポットライトの明かりはかなり強烈であるため意外とシャッタースピードに苦労することなくイルカを撮影することができました。

 

先ほども紹介しましたとおり、イルカの動きもダイナミックで、昼間のショーよりも激しいものでした。わたしは大満足だったんだけど、意外なことにトレーナーがたくさんしゃべってくれて、コミカルな構成な昼間のショーの方が子どもにはウケが良かったみたい。夜のショーは意図的にトレーナーさんは一切しゃべらないんですよ。

 

せっかくショーが2回あるんだから、わたしは2回ともきっちり楽しませていただきました。内容は完全に同じでしたが、陽が沈んだため2回目の方が夜の水族館っぽさは断然上でした。とってもいい雰囲気でしょ?

 

陽が沈んだら完全に「夜の水族館」

2回目のイルカショーが始める時間帯(19:45頃)になると完全に陽が沈んでいるので、正真正銘「夜の水族館」となります。

元々水族館はほぼ完全な屋内なので陽が落ちているかどうかはそれほど大きな問題ではないんだけど、陽が落ちた後にはこういう楽しいギミックがあることに気付かされます。見ていると小さい子供たちはこういうギミックが本当に楽しいみたいで、ずっとペンギンの足跡の上をジャンプして辿っていました。

 

建物南側の吹き抜け部分。こうやってライトアップされるといかに手の込んだ造形の建物であるかがよくわかります。2階・3階部分は船をイメージしているのでしょうか?

 

そして昼間も圧倒的な迫力があったシロナガスクジラ骨格(日本ではここだけ!)もしっかりライトアップ。これを幻想的ととるか、ちょっと怖くない?ととるかは各々の感性次第といえるでしょう。我が家は半々でしたね。

 

いやー、それにしてもすごい迫力。この生き物が今この時点でも世界のどこかで泳いでいるんですよ。世界にはまだまだ想像もつかないことがいっぱいあるのですね。

 

「夜の水族館」は特別な機会。チャンスがあれば是非!

というわけで、今回は『下関市立しものせき水族館 海響館』の期間限定イベント「夜の水族館」のご紹介でした。2時間半という開館時間を考えるとちょっと割高感は否めないけど、それは一日中水族館を楽しみたい系の人の視点。パーッとライトに楽しみたい系の人ならば安く済ませることもできていいプランなのではないでしょうか。

ただ残念ながらこのプランはごくごく限られた時期だけの限定イベントなので、いつでも選べることができるわけではありません。一日中水族館を楽しみたい系の人の視点からすると、昼間と夜とでは魚や動物たちの表情や館内の雰囲気が大きく違うので、是非昼と夜の両方を楽しんで欲しいところですね。

そのためにも、是非昼と夜のセット販売をして欲しいものです。セット販売により料金が少しお安くなってくれたらもちろん嬉しいのですが、なにより夜の部でまたチケットを買うために並ぶのが面倒で面倒で・・・。海響館さん、どうでしょう?

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