撮影機器

10年前のカメラが現役バリバリ。コンパクトさ特化の名機『GM1(DMC-GM1)』

フルサイズのカメラって、重いですよね。

フルサイズカメラって、でかくて邪魔ですよね。

わたし、パナソニック製のフルサイズミラーレスカメラであるS5をメインで使っているんですが、いっつも思うんです。でかいなー重いなーって。

ミラーレスの恩恵でフルサイズカメラも随分小型軽量化が進んだのは知っているし、わたしのS5は現行機種の中でもどちらかというと軽量より。しかもわたしが使っているレンズは比較的軽量なものばかり。だけど、やっぱり思うんですね。でかいなー、重いなーって。

よーし、今日は写真撮るぞーって感じの撮影メインの日なら問題はないんだけど、家族との旅行やレジャーだとこのでかさと重さは苦痛でしかありません。ましてや日々持ち歩くなんて問題外。

そんなわけで日常使い、とりあえず鞄に放り込んでおく用のカメラが必要になるわけですが、わたしにとってそのポジションは長年あるカメラが独占しています。

それがパナソニックの『GM1(DMC-GM1)』。10年以上も前の製品なのに、いまだに我が家では現役バリバリです。

 

10年以上前のモデルなのにいまだに現役な『GM1』

最近はスマホのカメラの性能がいいからわざわざカメラを持ち運ばなくても・・・とお考えの人も多くおられるでしょう。

うーん、それは正解!

カメラ好きじゃなければそれで十分だと思いますね。スマホの性能ってほんとすげーって思います。

ただ、カメラが好きであったり、スマホ特有ののっぺりとした写真の仕上がりが嫌だという人には、やっぱりコンパクトなカメラが必要になるんですよね。

わたしにとってそのポジションがこのパナソニックのGM1。

2013年に発売されたモデルなので、進化の激しいデジタル機器としてはかなり古いモデルと言えるでしょう。iphoneでいえばiphone5の時代。いま、iphone5使います?無理でしょ?

そんな古いカメラをわざわざ使い続けているのにはもちろん理由がありまして、それはこのようなコンパクトさと性能を兼ね備えたレンズ交換式カメラは後継機種であるGM5(2014年発売)以降発売されておらず、いまだに唯一無二の存在なのです。一応、サイズ感の近いGFシリーズは残っているけど、パナソニックは全然やる気なさそう。

カメラ系の掲示板を見ていると、パナソニックに対してこのGM系のカメラの再販を望む声が挙がっているのをもう何年も目にします。パナソニックほどの大企業がそんなことを知らないとは到底思えないし、それでも再販されないということはビジネス的には魅力がないということなのでしょう。残念。

なお、ファインダー付きであるGM5(2014年発売)の人気はいまだに高く、10年前のカメラとは思えないお値段で取り引きされている様子。

というわけで、

現在我が家にはGM1が2台。

絶版品ですから、今後入手性が良くなることはありません。まだ手に入るうちにゲットしておきました。

 

GM1の強みはなんといってもコンパクトさ

GM1の強みはなんといってもそのコンパクトさ。本体の大きさはiphoneSEよりも小さいのです。もちろん厚みは圧倒的にあるけど、これくらいの大きさならビジネスバッグに入れて日々持ち歩くことができます。

 

そういう使い方は富士フイルムのX-E1とX-E3でおこなっていたこともあるんだけど、携帯性は圧倒的にGM1に軍配が上がります。X-Eシリーズもコンパクトさを売りとしたカメラだけど、やっぱりセンサーサイズの大きさの影響は大きいんだなぁと感じたものです。

もちろん小ささだけを重視するのであればニコン1やコンデジ系の方がより勝っているんだけど、「いまだに新製品が発売されているレンズが使えるカメラ」というカテゴリーではGM1のコンパクトさは圧倒的。

 

おまけ。フルサイズのライカLマウントのズームレンズと比べると笑っちゃうくらいちっこいです。

 

レンズ交換できます。レンズ交換式カメラだから

レンズ交換式カメラだから当たり前なんだけど、レンズ交換できます。これがスマホとの大きな違い。

コンパクトなボディを活かすのであれば、パナソニックの14mmや20mmといったパンケーキレンズでしょう。

 

手振れ補正が絶対欲しい!という人は14-42mm PZもいい選択肢。古いモデルだし質感もめっちゃ安っぽいけど、中古が安価に出回っているので躊躇なく使い倒せます。ただ、F3.5-5.6という暗さのため手振れ補正が搭載されてる実感が湧かないくらい、いとも簡単に手振れする印象。電動ズームということもあり、動画撮影だと全く不満はないのだけれども。

 

わたしの一番のおすすめはパナライカの15mmですね。コンパクトさゆえのGM1の操作性の悪さを絞りリングで補えるし、F1.7という明るさは手振れ補正非搭載というGM1の弱点をある程度カバーしてくれます。あえて不満点を挙げるのであれば、画角は18mmくらいあった方が好みかなぁ・・・というくらい。

 

操作性の悪さは致し方なし

GM1はコンパクトさを重視したカメラなので、どうしても操作性はイマイチ。ここらへんは割り切りが必要です。

スイッチやダイヤル類はめっちゃ薄くて回しにくいです。そもそも、ダイヤル類を頻繁に回すような使い方をするカメラじゃないでしょう。カメラの設定なんて面倒くさい!という人は「iA(おまかせモード)」にしっぱなしがおすすめですね。わたしはずっと「A(絞り優先モード)」にしっぱなし。

 

背面ダイヤルの操作性はめっちゃ劣悪。片手で操作すると指は吊りそうになる・・・。

ここらへんの操作性の悪さは、先ほどご紹介したパナライカ15mmでかなり改善されます。絞り優先モードにしておいたら背面ダイヤルは露出補正のみでの使用となりますので、操作性のストレスはかなり改善。

 

グリップ性も悪いので、わたしはパナソニック純正の追加グリップを取り付けています。これ、めっちゃ質感いいですよね。SDカードとバッテリーの取り出しが面倒だけど。

 

日常使いや旅行でのサブカメラにぴったり

コンパクトだけどスマホとは明らかに違う写真が撮影できるGM1。やはり活躍するのは日常使いや出張など、できるだけカメラを持ち運ぶ負担を軽減したいシーンでしょう。

わたしが一番使っているのは、外回りや出張時にぶらりと立ち寄った飲食店でのお料理撮影じゃないかな。スマホにも無音カメラはあるけど、簡単にサイレントで撮影できるので飲食店ではめちゃ助かります。落ち着いた照明のお店でも料理を綺麗に撮影できるんですよね。

 

ビジネスバッグに収まるので、お仕事で訪れた様々な場所を写真で残せるというのは大きなメリット。「カメラの性能」と一言でいってもいろいろな要素がありますが、やっぱりコンパクトさは重要な要素の一つでしょう。よく言われているけど、カメラは持ち出さないとそもそも写真が撮れません。

 

レンズ交換式カメラなので、空港で飛行機を撮影するようなこともできちゃいます。ほとんど話題にされることはない地味な製品だけど、パナソニックには沈胴式のコンパクトでしかも安価な望遠ズームレンズもあるのです。カメラと一緒にビジネスバッグに放り込んで、ガンガン持ち出しています。

 

たまには登山なんかにも持ち出したり。数年前まではヤフーオークションなんかでは1~2万円程度で出回っていたので、ほんとうにラフに使っていました。けれども、最近調べたら状態の良いものは6万円ほどするみたい・・・。コンパクトで便利なカメラだけど、それにしてもちょっと高すぎませんか?10年以上前のモデルですよ?

 

10年以上前のモデルとはいえ、素人のわたしからするとAF性能も写りもとくに不満はありません。他社の最新のカメラのAF性能は凄まじいものがありますが、パナソニックはいまでもAF性能そんなに良くないですからね。

 

ボディ内手振れ補正が無いのはデメリットの一つだけど、同じく手振れ補正のないパナライカ 15mmとの組み合わせても、一応夜でも撮影はできます。レンズの明るさとセンサーサイズがなせる技ですね。スマホだと、こうはいかない。

 

ただし、夜間の撮影ではF値は開放付近が現実的でしょう。光芒を出そうと絞り込むと、わたしの技術では手振れ写真を量産してしまって使い物になりません。

 

まとめ

というわけで、本日は10年以上前のモデルであるにもかかわらず、いまだにわたしが現役バリバリで活用しているカメラ『GM1(DMC-GM1)』のご紹介でした。

最近のスマホのカメラの性能がすごいのはわたしも重々承知していますが、カメラ機材において「センサーサイズの大きさ」と「レンズを交換できる」という2点は物理的な問題でどう頑張ってもスマホでは実現が難しいポイント。だから需要は年々減少していつつも、いまだにでっかいカメラの市場は消滅していないわけですね。

GM1はでっかいカメラと比べるとセンサーサイズは小さめですが、スマホやコンデジと比べるとずっと大きなセンサーを搭載したカメラ。それにも関わずとんでもない小ささに仕上がっているのですから、わたし的にはこのGM1はパナソニックの製品の中でも名機と呼んでいいと思うのですが・・・。

そんなGM1。以前と比べるとずっと中古価格は上がっているみたいので、気になる人はまだ入手できるうちに入手しておいた方が良いかもしれません。後継機種がでることは今後ないだろうから、今後中古価格が上がることはあっても下がることはないはず?

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