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カバの肉球を見たことはあるか?『旭山動物園』の行動展示は今でもすごかった

皆様は動物園の行動展示ってご存知?

行動展示というのは動物が元々持っている性質を利用した展示方法のこと。いまでは全国各地の動物園で取り入れられている手法なんだけど、この行動展示が広く知られるようになったきっかけはおそらく今回ご紹介する旭山動物園。行動展示の元祖として有名なこの動物園、動物園水族館好きのわたしが長年行きたいなぁと思い続けてきたスポット。

残念ながら今回はツアーでの訪問なので、開園から閉園までガッツリ楽しむことができません。それどころか、園内の滞在時間はたった80分ほど。この時点でかなりの展示を諦めなければなりません。そんな条件ではありますが、80分全力で楽しんできましたのでわたし視点で旭山動物園をご紹介させていただきます。

要約

どんな場所? : 行動展示で有名な動物園

料金 :1,000円(中学生以下無料!)

立地 : 北海道の真ん中らへん

おすすめ年代 : 動物が好きな人なら誰でも

個人的な評価

お財布への優しさ ★★★★☆(4)コスパ抜群
満足度 ★★★★★(5)大満足
お勧め度 ★★★★★(5)動物好きには是非

一言 : 「動物園なんてどこでも同じ」と思っている人には是非行って欲しい。動物園大好きのわたしはとくに大満足でした。

 

旭山動物園ってこんな場所

旭山動物園の正式名称は『旭川市旭山動物園」。その名のとおり、旭山市にある市営の動物園です。市営の動物園なので入場料は激安。元々は来場者の少なさと、それによる予算の少なさから存続の危機にさらされていた動物園なんですが、その起死回生の一手として取り組んだ『行動展示』が大ヒットして今では人気観光地となったのは有名な話。

 

旭川になる動物園なのに旭山動物園という名称は少し紛らわしいですが、山の斜面にある動物園です。この山が旭山っていうのかな?園内奥に行くほど山を登るような感じになるみたいです。バリアフリーにはなっているものの、そこそこの斜面が続いているし、人気の動物舎は人でごった返していることを考えると、車椅子やベビーカーでの訪問はちょっと難易度高めかも。

 

カバの肉球を見たことはあるか?

今回一番訪れたかったのがカバ舎。

カバを飼育している動物園はたくさんあるけど、ここではなんとカバの肉球が見ることができるみたい。

カバの肉球・・・?といわれても、なかなかイメージつかないですよね。カバって夜行性だから、そもそも多くの動物園では日中は水に潜ってピクリとも動きません。肉球どころか、カバの全身を見る機会すら珍しい動物。そんなカバの肉球、見ることができるなら是非見てみたい!

というわけで真っ先にカバ舎に向かいますと

夜行性のカバが普通に陸上でご飯をむしゃむしゃ食べています。もうこの時点で大興奮。

 

ご飯を置いている場所が絶妙で、ガラス越しにこんなに近い場所からカバを見つめることができました。

後ほど再度訪れるとお食事中だった2頭のカバは水の中に沈んでいましたので、お食事シーンが見れたのはかなりのラッキーだったみたい?動物の観察はタイミングが重要ですね。

もうこれだけでお腹いっぱい大満足状態なんですが、カバの見所はこれから。

 

それがカバ舎の中。カバ舎の一階は他の動物園でもよくあるようなあんまりカバが見えない水槽メインのスペースなんだけど、

なんと地下一階部分の天井はガラス張りのスケスケ状態!豊満なカバの体を真下から見放題!こんな展示、今まで見たことありますか?

 

これがカバの肉球が見れるの正体だったのですね。ほぼ下調べゼロで行ったので、これを見た時の驚きは半端なかったね。いい大人が、もう大興奮。

 

カバのお尻・・・。かわいい・・・。

 

カバはアグレッシブに動いていて、ずーっと水槽の中を文字通りクルクル回っていました。眼福、眼福。

ただ、光量の少なさとガラスの反射、カバのアグレッシブさと相まって写真に納める難易度は半端ないですね。時間の制約もあって、ベストショットを撮ることができなかったのが悔やまれる・・・

 

パイプの中をスイスイ泳ぐアザラシ

あまりにカバで大満足過ぎてもうこのまま帰ってもいい・・・って気持ちでしたが、まだ時間も余っているので近くのアザラシ館へ。

アザラシはホッキョクグマと並んで旭山動物園の象徴的な展示なので、館内はすんごい人。

ただ、このアザラシがパイプの中を通過する展示は他の動物園や水族館でも取り入れていますよね。わたしが行った場所だと、京都水族館とマリンワールド海の中道(福岡)にはあったかな。

 

時間も限られているので、アザラシはサッと見る程度。とにかく時間がないのです。

 

ド迫力のホッキョクグマ

アザラシと並ぶ有名な展示がホッキョクグマ。展示室通路は人の顔が水面くらいの高さになるように工夫されており、これによりホッキョクグマには通路の人間が水面から顔を出したアザラシのように見えるんだとか。人間をアザラシ(=餌)だと勘違いして飛びかかってくるのだとか。

いやいや、数回からわかるけど、いまだにそんなことするの?クマはなにも学ばないの?って素朴な疑問を感じちゃいますが、少なくとも今回は飛びかかってくることもなく、地上をうろうろしているだけでした。

ホッキョクグマ舎には展示スペース(クマがいる場所)内に設けられた半球状のドームから顔を出す体験があるんだけど、にアザラシと並んで人気スポットであるホッキョクグマ舎はとにかく人が多く、20分待ちということで泣く泣く断念。

めっちゃ興味があったんだけどなぁ、ドームから顔出したかったなぁ、と思いトボトボ歩いていると、

誰もいない階段の踊り場にどーんと現れるホッキョクグマ。みんなが見ていたホッキョクグマ以外にも別の個体がいたんだ!ガラス一枚を隔てて、すぐ目の前に肉食動物最強とも言われるホッキョクグマが!!

 

しかも何度もこっちにやってきて、床の上を犬みたいに転げ回ったり、

 

猫みたいに顔をクシャクシャ擦りまくったり、

 

やっぱり犬みたいに体をぶるぶる震わせて付着した水を飛ばしまくったり。全然、肉食動物最強には見えない。大きな犬猫です。

めーっちゃ贅沢な時間を独り占め。20分並ぶ必要のある透明ドームよりもきっと臨場感はあるはず?

 

短い時間だったけど、超大満足でした

というわけで、今回は行動展示で有名な旭山動物園のご紹介でした。旭山動物園は今回の北海道旅行で一番行きたかった場所。残念ながら滞在時間はたったの80分だったけど、それでも大満足。

今となっては行動展示はいろんな動物園と水族館が取り入れてるから、正直あんまり期待していなかったんです。でも、もう最初のカバで度肝を抜かれましたね。期待してなくてごめんなさい、って感じ。本家本元は格が違いました。

動物の生活リズムなどがあるから動物園の満足感にはムラが生じがちだけど、今回はカバもアザラシもホッキョクグマも大満足でした。もしかしたら運が良かっただけかもしれないけど。

今度は是非開園から閉園までがっつり滞在したいですね。

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