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わたくしごとですが、先日北海道に行ってきたんです。お仕事ではなく観光での訪問だったんだけど、今回は自分で計画した旅行ではなく連れて行って貰った旅行でした。しかも直前まで仕事に忙殺されていたこともあって、自分でも信じられないことに直前までどこに行くのかすらほとんど知らなかったのです。
往路の飛行機の中でようやくじっくりと行程表を見てみると、なんと『美瑛の青い池』に行くじゃないですか!
写真が好きなわたしとしては、これまで多くの写真家の作品を通じて見てきた青い池は長年行きたかった憧れの場所の一つ。そんな景色をわたしが直接見ることができるなんて!
実際に訪問して自分の目で見てもやっぱり非日常的で綺麗な場所だったんだけど、天気は良くないわ、観光客が多すぎてごった返しているわ、なんか思ってたんとちゃう・・・とも感じちゃったのが正直なところ。
本日はそんな『美瑛の青い池』のご紹介です。
要約
どんな場所? : 青色が幻想的な池
料金 :無料(駐車場料金は500円)
立地 : 北海道の真ん中らへん
おすすめ年代 : 綺麗な景色や非日常的な景色を楽しくことができる大人。子供は池よりソフトクリーム。
個人的な評価 :
お財布への優しさ | ★★★★☆(4)駐車場代のみ |
満足度 | ★★☆☆☆(2)綺麗ではあるけど、天気が!! |
お勧め度 | ★★☆☆☆(2) |
一言 : ツアーでの滞在時間は30分程度が多いみたい。つまりは・・・そういう場所だということかも?
青い池ってこんな場所
天気に恵まれなかったのが残念過ぎる!
もうね、これに尽きますよね。こういう景色系の観光スポットは当日の天気が超重要です。その点今回はダメダメでした。ギリギリ雨は降らなかったものの、降雨直前のハイパー曇り空だったのです。
それでも、パッと見て「青い!ほんとう、青い!」と素直に思える非日常的な光景が広がっておりました。冒頭の画像は露出補正を上げて少し明るめにしていますが、実際に目の前に広がっていた景色はこちらの画像の方が近いでしょう。どんより。
青い池と言えば、神秘的な青色の池とそこから伸びている立ち枯れたカラマツ。そして池に映り込んだ周囲の美しい景色。・・・なんだけど、この日は風が吹いているようには感じなかったものの、残念ながら池の水がさざ波立っていて周囲の景色が綺麗に映り込んでいませんでした。どんよりの曇り空と合わせて、どうもコンディションには恵まれなかったみたい。残念だけど、こればっかりは運次第でどうしようもないですね。
青の池はそれほど大きな池ではありません。観光用の通路が池の片側に設けられているんだけど、のんびり歩いても端から端まで5分程度の距離。しかも多分この地図はあんまり正確じゃなくて、赤い矢印部分から池の方に繋がる赤いルート(ルートと言っても2m程度のごく短い距離)がありました(矢印と赤い線はわたしが画像に追記したもの)。おそらく赤いルートを通って観光通路に入り、地図でいうところの上に向かうルートか、右下に向かうルートで散策することになるでしょう。ほんと、真っすぐ歩くだけなら各ルート3分程度の距離です。
でも実際は全然そんなスムーズな動線ではなく、
大量の観光客でごった返しています。これは先ほどの地図でいうところの赤い矢印部分。池の観光通路の入り口部分にあたるから当然なんだけど、めーっちゃ混んでいました。韓国と中国からの観光客がとくに多いように感じましたね。あまりに異国の言葉だらけなので、ここは日本????って思っちゃいます。
観光通路入口付近は盛大に混んでいますが、観光通路を進めば進むほど混雑は緩和されますので、ツアーなどで時間が無い場合はさっさと歩みを速めた方がいいかも。この観光通路も白樺並木が綺麗ですから、ついつい歩みが遅くなっちゃいますが。
観光通路の奥の方に進むと人はまばらになり、ゆったりと青い池の眺めを楽しむことができるようになります。青い池は水が青色をしているので、水深の違いによってその色合いが結構変化する様子。池の端っこの方にいくと水深の浅い部分は青色が薄くなってエネラルドグリーンのような色調になるのです。ザ・青い池という感じの真っ青な色調ももちろんいいんだけど、この端っこの方のグラデーションもなかなか美しいものですね。
ところで、この青い池というのは自然が作り出した驚異の絶景!!・・・というわけではないことをご存じでしょうか?
わたしは今回ガイドさんに教えてもらうまで知らなかったんです。だからすごく衝撃を受けたんですが、この青い池は防砂ダムを作ったところ意図せず近くを流れる美瑛川系の地下水が流れ込んできたことでできた池なんだとか。青く見えるのはアルミニウムを多く含む美瑛川系の水の特徴によるもの。
完全な人工的な溜池、というわけでは決してないんだけど、大自然の軌跡!!というわけでもないのです。
観光通路のすぐ裏にはコンクリート製の人工的な構造物が並んでいますが、もしかしてこれが防砂ダムの一部?苔が生えて白樺並木に埋もれつつあるこの景色も、個人的にはとてもいい雰囲気だなぁと思いました。ほら、ラピュタ的な雰囲気?
そしてもう一つ衝撃的だったのが、観光通路脇に生えているこの白樺並木。
白樺ってなんだか美しくて綺麗なイメージがあるんだけど、実際は強靭な生命力でどんな荒地にでも真っ先に生えてくるような植物なので、土地を荒らす厄介な植物扱いされている筆頭なのだとか。Wikipedia先生によると福井県から北の地域には普通に生えている樹木なので、決して北海道限定の珍しいものでもありません。水分が多くて腐食しやすい性質なので、木材としての利用価値もイマイチ。
青い池の周りでおそらくお土産としてなのか、一生懸命白樺の枝を拾い集めているおじいちゃんがおられましたが、そんな有難がるようなものではないようです。見た目は綺麗だと思うんだけどなぁ。
青い池のアクセス性・お食事・トイレ事情
アクセス性:駐車場から徒歩2~3分
今回一番衝撃的だったのがコレ。
先ほどご紹介しましたとおり、青い池の正体は防砂ダムに水が流れ込んでできた半人工的な池。
そんなことを知らなかったわたしは、青い池って山奥の秘境的な場所にあると思っていたんです。しかしながら、実際は大きな駐車場が整備され、駐車場から徒歩3分くらいで訪問することができるのです。しかもバリアフリー!
そんな巨大な駐車場を埋め尽くす多くの観光バスとレンタカー。画像は10時半くらいの様子なんですが、お昼頃になるともっと混んで駐車場への出入りに支障をきたすほどなんだとか。確かに駐車場前の道路は結構幅が狭かったです。その一方でやってくる車両は大型の観光バスばかりですからね。
駐車場から続くスロープを登りきると、青い池までは僅か90m。小学生が本気で走ったら20秒程度のアクセス性の良さ。全然山奥の秘境じゃない!アクセス性抜群!
数年前まではここまで道が整備されておらず砂利道で、車椅子の方などは訪問するのが大変だったようです。今回も車椅子の方をチラホラ見かけましたが、バリアフリーが進んでいるのは良いことですね。
食事情報:売店は一箇所のみ
青い池はのんびり食事をとったりするような場所ではありません。観光ツアーでの滞在時間は30分程度に設定されることが多い場所であり、サッと景色を楽しんでサッと立ち去る場所・・・の様子?
その証拠に、青い池にはちゃんとした食事処はありません。ソフトクリームなどの軽食を扱う売店が一箇所あるだけ。この売店には席どころかベンチも何もないので、立ち食いもしくは観光バスへの持ち帰りを想定しているのをひしひしと感じます。
販売されているものは、青いソフトクリーム、青い肉まん、青いシュークリームなど、青い池にちなんだ青い食品たち。青色って食欲を低減させる効果があるのでなかなか食品では使用されない色調なんだけど・・・確かに肉まんとシュークリームはちょっとゲテモノ感が強いかな。やっぱり一番人気はソフトクリームのようです。
トイレ情報:トイレは激込み
青い池は有名観光地というだけあり、大量の観光客がやってきます。しかしながら、トイレは実質売店横の一箇所のみ。そう、お分かりですね?トイレはめっちゃ混みます。とくに女性用は行列がすごかった。
この混雑緩和を狙ってか駐車場の一画に仮設トイレもあるんだけど、そちらは観光バス駐車場から遠いこともあり、トイレの混雑解消にそれほど役立っていないように感じました。そもそも仮設トイレは抵抗あるなぁ。
売店の雰囲気などからしても、青い池は長い滞在時間を想定している場所には到底思えません。そのような場所でトイレ渋滞に並ぶのも勿体ないので、ここではトイレに行かずに済むように事前に済ませておくのがベストでしょうね。
ちなみに、
駐車場にある案内看板にはすぐ近くに道の駅があるかのように紹介されていますが、冒頭にも申しましたようにこの地図はいろいろと間違っています。
この地図だと全然歩いて道の駅に行けそうですが、googleマップによると徒歩だと30分かかるみたいなので、トイレの選択肢としては全く不適切なのです。看板だと徒歩5分くらいの距離に見えるのに!!
まとめ
というわけで今回は北海道の美瑛の有名観光地、青い池のご紹介でした。
てっきり山奥の秘境的スポットかと思っていたんですが、駐車場から徒歩3分程度で訪れることができるというまさかのアクセス性の良さ。綺麗なコンクリートのスロープが設置されていますのでバリアーフリー。北海道の絶景スポットの一つが、こんなにお手軽に訪問できるのは素晴らしい点だと思います。
砂防ダム建設をきっかけにできた場所だというのは衝撃的でしたが、それでも絶景なのは変わりありません。青い色の要因である美瑛川の美しさは近くにある白髭の滝でも楽しむことができますので、そちらも是非セットで訪れたいですね。すぐ近くですし。
そんな青い池ですが、注意しなくてはいけないのがやはりトイレ事情。
多くの外国人観光客が訪れるということもあり、トイレに関しては完全なオーバーツーリズム状態。駐車場に仮設トイレが設置されるくらいです。
とくに女性はトイレ行列になる可能性が高いので、極力この場所でトイレに行かないで済むようにコンディションを整えておきましょう。せっかく綺麗な景色なんですから、トイレ待ちに時間を使うのは勿体無いでしょう?