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エースのビジネスリュック『ヴィターラ』のレビュー。定番のガジェタブルとの違いは?

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今更だけどビジネスリュックが欲しい!

わたし、お仕事で使うカバンはずーっと手持ちのカバンを使ってきました。

お客様を訪問する機会が多いわけでもないんだけど、リュック?あんなの失礼だろうが!!お前はもう出禁だ!!って人ともしかすると遭遇するかもしれません。確率的には1%未満だろうけど、ゼロじゃない。だから無難な手持ちのカバンを選択してきたわけです。

しかしながら、やっぱり手持ちのカバンはしんどい!質感重視で革製のカバンを1日持ち運んだ日なんかには、あまりの不便さにもうクッタクタです。

体力に自信があるときはそれでもなんとかやってきましたが、最近歳のせいかそのクタクタが耐えがたくなってきました。1%未満のイレギュラーなんてもうどうでもいいから、今更ながらリュックデビューしちゃいましょう。

 

30代・40代でも恥ずかしくないものが希望

仕事道具なんてなんでもいい!安物で十分!って考えもわかりますが、いい歳して明らかに安っぽいっていうのもちょっと恥ずかしいなと感じてしまうタイプなんです。わたし。

ビシッとしたビジネスマンって格好いいじゃないですか?わたしもそんな風になりたい!

・・・と考えていたものの、調べた限りではビジネスリュックでビシッとしたものってあんまりありません。完全に実用品ですから、革製とかにして重たくなっても本末転倒ですからねー。

そこでビシッとビジネスマンは早々に諦めまして、

  • 30代・40代が使ってもおかしく見えない、落ち着いたデザイン
  • そこそこの質感
  • 横持ちもできる
  • 1泊くらいの出張にも対応

という3点で探したところ、ACEの製品が選択肢として挙がってきたのです。

 

定番の『ガジェタブル』にするか『ヴィターラ』にするか問題

ACE(エース)は日本の総合カバンメーカー。スーツケースのプロテカが有名ですね。ビジネスリュックもほんとうに多くの種類を出していて選ぶのがとても大変なのですが、今回はド定番の『ガジェタブル』とマイナー(?)な『ヴィターラ』が候補として挙がりました。この2つのモデルがどう違うのかご紹介したいと思います。

 

横持ちしないなら『ガジェタブル』

ACEのビジネスリュックといえば『ガジェタブル』。電車内でのリュックの持ち方マナーに着目して2018年に開発されたモデルで、グッドデザイン賞も受賞しているACEの代表的な商品の1つでしょう。

ace. GENE LABEL(エース ジーンレーベル)という、”ビジネスシーンでの快適性を追求するビジネスバッグや出張対応トローリーバッグを中心としたビジネスカテゴリー”のブランドの商品です。

代表的な商品だけあり選択できるサイズや生地の種類も多く、ACEのビジネスリュックを買うならこのガジェタブルを選ぶのが無難なんでしょうが、このガジェタブルの多くは2way(横持ち)での使用は想定されていません。なのでその点でわたしの選定基準的には合いませんでした。

3wayモデルを選べば横持ち可能なんですが、3wayモデルを選ぶと後述の『ヴィターラ』と結構価格差が生じてしまうんですよね。ヴィターラだと3wayではない安価なモデルでも横持ちが可能なのです。

 

横持ちするなら『ヴィターラ』

いろいろと検討した結果、わたしが今回選んだのはこちらの『ヴィターラ』。このヴィターラってどういう位置づけの商品なのかよくわかりません。定番の『ガジェタブル』がace. GENE LABELブランドの商品であるのに対し、こちらはなぜかそのブランドの商品でありません。どう見てもすっきりとした見た目で、同じようなコンセプトのビジネスリュックなのに・・・

EC向けモデルも多いですし、廉価モデルなのか?と思いきや、価格面ではガジェタブルとそこまで差があるわけでもないし、ほんとうによく分かりません。

そんなよくわからないヴィターラシリーズのラインナップはこんな感じです。わたし的には、ヴィターラシリーズは3wayモデルではなくとも横持ちできる点と、3wayモデルを選べば容量拡張機能が付いている点が特徴だと感じました。ガジェタブルよりもよりビジネス向けです。

M L L・3WAY
ヴィターラBR ¥22,000 ¥23,100 ¥27,500
ヴィターラWR ¥22,000 ¥23,100 ¥27,500
ヴィターラCB ¥23,100 ¥24,200 ¥28,600
ヴィターラH ¥23,100 ¥24,200 ¥28,600

BR/WR/CB/Hというのは生地の種類です。つまり、形状は3タイプあり、生地がそれぞれ4種類あるということです。価格だけ見るとBRとWRが廉価版、CBとHが上位版ってことになりますね。

BR 軽量で丈夫なコーデュラブロックリップナイロン生地
WR 耐水性を高めたPVCコーティング素材
CB コーデュラバリスティック生地を採用したシリーズ
H 高級感のあるヘリンボーン柄の生地

撥水加工はまだわかるんだけど、コーデュラブロックリップナイロンとコーデュラバリスティックって言われても素人のわたしにはさっぱり分かりません。コーデュラブロックリップってなんだろろうと思って調べても、もしかして: コーデュラブラックリップ?”とGoogleさんに聞き返されるくらいだし。

 

ヴィターラCBのレビュー

質感は正直イマイチ

前置きがめっちゃ長くなりましたが、こちらが今回わたしが購入したエースのヴィターラCBのLサイズです。結局のところガジェタブルとヴィターラのコンセプトの違いも、コーデュラブロックリップナイロン生地(BR)とコーデュラバリスティック生地(CB)の違いもよく分かりません。

横持ちをより想定しているっぽい点からヴィターラを、より質感がいいのではないかという点からコーデュラバリスティック生地をそれぞれ選びました。

 

正直に申しますと、開封した瞬間は「やっちまったなー」ってちょっと思いました。ナイロンでできているんだから当たり前なんだけど、ナイロン感全開で高級感は全然感じません。一般的なPCバッグのような質感。ビジネス用途としてはそれで全然問題ないんだけど、見栄えを重視する人にはお勧めはできません。そういう人は重くても革製のカバンを買おう。

 

ファスナーはACEオリジナル品がついているし、各部の造りをみてもとてもしっかりはしています。840gと軽量なカバンだけど、質実剛健って感じの造りですね。

 

容量は十分で出張にも対応可能

MサイズにしようかLサイズにしようかすっごい悩んだんだけど、今回はLサイズを選びました。背負ったときのすっきりさをより求めるのであればMサイズの方がいいに決まってるんだけど、1泊の出張もこなすのであればLサイズの方が正解ですね。これは実際に使ってみてそう強く感じました。

スペック上は収納部は2気室とされていますが、実際はメインの収納部+PC収納部+フロントポケット2つの4気室。ガバっと開くこちらがメインの収納部です。

 

マチの幅はこれくらい(機種はiphoneSE)。これくらいの幅があると結構いろいろと入ります。ペットボトルはもちろんのこと、着替えセットやルームウェアも楽々入りますので、期待通り1泊の出張は楽々こなせます。

 

横持ちにしたときの開口はこんな感じ。開口部のファスナーはL字状に開くようになっていますので、横持ち状態でも上から物を取り出すことが一応はできるのですが、

 

このとおり一部は開口部が塞がれてしまっているので、完全には開口できません。メイン収納部のものを横持ち状態で取り出す際は、横方向から主に取り出すことになりそうです。

 

PC収納部は横持ち状態でも上部を完全に開口させることができますので、商談で使う資料やPCはこちらに収納しておくとスマートに取り出すことができそうです。

 

フロントポケットは薄いですが、生地に柔軟性があるので意外と詰め込むことができます。ただしここに物を入れすぎると形が崩れて不細工になるのでほどほどに。

 

側面上部についているもう一つのフロントポケットは電車でカバンを前にもってきたときにとてもアクセスしやすく、このカバンの一等地ポジションじゃないかと思っています。とても使い勝手が良いので、頻繁に取り出すものを入れるのに使うとよいですね。

 

ストラップの収納具合

わたしが重視している横持ちでの使用感ですが、横持ちで使用するときはリュック用のストラップを綺麗に収納できなければなりません。ストラップビローンは、ちょっとねぇ・・・。

こちらのカバンではストラップの一部に折り目がついており、綺麗に収納できるように工夫がされています。

 

折り目でパタンと畳みながらストラップを収納部に押し込むとこんな感じで収納することができます。正直もっとすっきり収納させたいところですが、世の中にはこれよりもずっと収納がイマイチなビジネスリュックがたくさんあるので、十分優秀な部類なんじゃないかと思っています。

 

横持ち時の使用感

実際に1泊分の荷物とPCを収納したときの感じがこちら。お客様を訪問するときのことを想定した横持ち状態です。

ご覧のとおり、若干もっこりしています。このカバン、軽量なかわりに保形力はあまりありませんから、どうしてもカチッとした印象にはなりません。カバンがクタッとするのが嫌な人はあまりお勧めできませんね。

 

そしてリュックとして持ち運ぶとどうしても荷物は底の方に偏ってしまいますから、そのまま横持ちにするとこのように厚みも均一にはなりません。こうやって上から見るとリュック感たっぷりですね。一応横持ちにはできるという程度に考えておきましょう。緊張感漂うような商談に持っていくカバンではございません。

 

ストラップ収納部側はお客様にお見せしてはいけません笑。

 

実際に使ってみてどう感じたか

という感じで、本日はエースの『ヴィターラCB』のご紹介でした。

購入後何度か出張で使ってみて感じたのは、もっとはやくビジネスリュックを使っておけばよかった!!ということ。超、楽。圧倒的に、楽。これまで重たい思いをしてきたのは何だったのか?って感じです。そりゃみんな背負ってるよね、って感じです。

一方で、その楽チンさと引き換えにカチッと感が損なわれてしまうのは致し方がないことでしょう。ナイロン全開の質感であったり、バッグ全体の保形性の低さは機能性とトレードオフなのです。めっちゃお堅い場や厳格さを求められるシーンで使用するのは控えた方が無難でしょう。でも、TPOに応じて持ち物や服装に気を使うことは当然っちゃ当然のことですからね。このカバンが悪いわけでは決してありません。

お値段もお手頃でありながら信頼できるメーカー製品をお探しの人にはとてもいい選択肢となるビジネスリュックじゃないでしょうか。実用性重視のビジネスリュックですから、これからガシガシ活用していきたいと思います。

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